7月末に、先日ブチブチにやられたリベンジに再び三重県尾鷲へ。立神周辺の沖磯で夏のフカセ釣りを堪能した。
磯替わりを検討するも・・・
フカセ釣りの武器はまきエサだ。まきエサで魚をコントロールし、浮かせ、さしエサと同調させてヒットに持ち込む。しかし唯一まきエサでコントロールできない魚がアジとサバなのだ。足が速く、分離させようとしても不可能なので、通常これだけの量がいたら磯替わりしか手はない。
しばらく辛抱強くまきエサを入れ、時にポイントを休ませ、仕掛けを変え…、いろいろ挑戦する時間が過ぎていく。ダメだ、これは磯替わりしかない。そう思い船長に電話を入れた。
そして釣りを再開しながらどこに渡ろうか考える。尾長グレ狙いとして来ているのに、今さらクロダイや口太グレ狙いの磯へ移動するのに抵抗があったからだ。
尾長グレの可能性があるのはここしかない。そう結論が出たと同時に船長へキャンセルの電話を入れる。腹をくくってゼロかイチか…わずかな可能性に賭けてみることに決めた。
絶対逃せない好機到来!
依然としてアジの猛攻は続く。時間はどんどん経過してすでに夕刻。仕掛けがなじんでジワジワと沈むセッティングだが、なじむまでさしエサが残っていたことはなかった。
それが沖への1投で急にさしエサが残った。
これは絶対今しかない。
急いで次を投入。なじんで急加速するウキ!これはもらったと大アワセを入れる。
すると途てつもない重量感とともに猛烈なスピードで沖へ走り始めた。
青物か?走り始めたというよりダッシュという言葉が適切なほどのスピードだ。想像したのはシイラ、ダツ…。しかしながら無理やり止めようとすればジャンプするはずだが、ジャンプはなく、猛烈なパワーとスピードで走り回るのだ。
何でもいい、これは絶対に獲る!
そう決意して私も磯の上を走り回った。岩を上り下り、向きを変え走っての繰り返しで汗だくだ。