【2022年】東京湾『船マゴチ釣り』入門 生態・エサ付け・釣り方を解説

【2022年】東京湾『船マゴチ釣り』入門 生態・エサ付け・釣り方を解説

浅場の大物で、最大60cm以上2kgにもなり、手軽な道具立てで楽しめるマゴチ釣り。最近ではソフトルアーでも狙う対象魚として拡がりをみせている釣り物です。ここではエサ釣りに限定して、その独特のアタリを紹介したいと思います。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部

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永井英雄

昭和36年生。船釣り歴47年。キス、カレイ、LT五目、一つテンヤマダイなど主に小物釣りを楽しんでいます。東京湾・湘南エリア・内外房エリアを主体に活動。

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船釣り エサ釣り

代表的なエサ

代表的なエサを紹介します。

小魚

キス、メゴチ、ハゼ、イトヒキハゼなど。エサのサカナにも季節感があり、盛夏=旬の頃にはメゴチ、夏から秋にはハゼが季節的に船宿が用意しやすいエサとされます。なお、シロギス釣りでの端物として狙う場合や、ボート釣りの場合は、エサにも自由度が高く、持ち込んだカタクチイワシ、釣ったシロギス、イトヒキハゼなど、いろいろと試すことができます。

甲殻類

カニやエビなどですが、小カニを販売しているエサ屋さんは少なくなり、まだ調達しやすいエビ類が多いと思われます。食い込みは小魚よりやや早めで、その点アタリからアワセまでの時間が早いとされます。

ただ、甲殻類は狙いのマゴチ以外に、特にフグ、イカ、タコなどに狙われやすく、サカナの活性が全般的に高い日などはエサの消耗が激しいです。

【2022年】東京湾『船マゴチ釣り』入門 生態・エサ付け・釣り方を解説代表的なエサ「サイマキエビ」(提供:TSURINEWS編集部)

またエビ類は船宿で販売している場合でも、エサ屋などで別途購入する場合でも、概ね50~100円/尾かかるため、フトコロに余裕のある方に向きます。船宿の場合、例えば船代に5尾付いての代金となっていることが多く、追加は1尾毎に販売するところが多いと思われます。

その他

専門に狙っている船宿ではまずありませんが、貝類のアオヤギ、アサリなどをたっぷり付けたフグ釣りでよく掛かってくることがあります。また環虫類の青イソメなどを房がけにしてカレイなどを狙っている場合に掛かってくることがあります。

エサの付け方

エサの付け方を紹介しましょう。【2022年】東京湾『船マゴチ釣り』入門 生態・エサ付け・釣り方を解説エサは新鮮さが持続するように(提供:TSURINEWSライター山下洋太)

エビなど

片テンビンなどでのフカセ釣り(泳がせ)では、スズキ釣り同様、エビの口からハリを刺し、頭のケン近くに抜くのが一般的。一方、冷凍エビでも十分食わせることもできるので、その場合、ハリをスズキ針から、針のフトコロが丸みを帯びたカイズ針などを使い、エビの尾の方から付けることもあります。

小魚(活きエサ・冷凍エサ)

エビと同様、フカセ釣り(泳がせ)では、エサの小魚の口の下から上に通して刺します。ヒラメ釣りのように、孫バリを付けることはあまりなく、ヒラメ釣りで使うエサほど大きいモノを使うこともないと思われます。

ただ盛夏でよく使うメゴチをエサにした場合、背にあるヒレや、エラのそばのトゲなどをハサミで切って、より食い込みをよくする工夫をすることがあり、釣り人各々の好みで行われています。

その他

テンヤをその他の代表として紹介します。エビ(活きエサ、冷凍エサともに)の場合なら、一つテンヤのタイ釣りと同様に大きなテンヤ針に、エビの尾羽を切って尻尾の方から刺す付け方。

小魚なら、テンヤのオモリ側をサカナの頭側にして刺します。テンヤ針からエサの小魚の魚体が出るようであれば、エサとして大きすぎる感じがしますので、食い込みも考えて、テンヤ針から数cm出るぐらいがベターと思われます。

筆者は、過去、ボート釣りで、リリースしようと思ったトラギス、イトヒキハゼ、メゴチを使って、このテンヤ仕掛けでマゴチを釣っています。

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