今日の問診票
相模湾マグロ・カツオ、何とか釣果を出したいのですが、今年は数回出てもアタリを出せなかったり、バラしてボウズが続きます。どうしたらボウズを逃れることができますか?
つけエサをベストな状態に!
どんなに高価なロッドやリールで釣っていても、魚は針に付いているつけエサのオキアミしか観ません。
色が悪かったり形が崩れているつけエサではヒットしません。大きなものが有利にはなりますが、多少小さくても抱き合わせや房掛けなどでアピール度は高められます。
コンスタントに魚を釣ってる人は付け餌の状態をベストに保つ努力をしています。
オキアミは最適な解凍状態でもっとも容積が大きくなります。溶かしすぎや干からびたものは勿論、凍っているものも良くないです。上手く解凍しその後もクーラー内で冷所保存し、時合いにベストな状態で使用することに気を遣いましょう!
投入に遅れるな!
せっかく仕掛けや付け餌が万全でも、肝心の時合いに、船長の投入合図と同時に素早く仕掛けをタナに降ろしていなければ魚は釣れません。
特に今期は状況も厳しく、のんびりやっていたり、投入時に仕掛けを絡ませてトラブると時合いを逃し、ボウズになるリスクが高まります。ロッドキーパーやコマセ桶、マグネット板、電動リールのコード、足元のバケツを含め、トラブルのない最適な釣り座セッティングを思慮深く行った上で、次の投入に備え、毎回早めのコマセの詰め替え、付け餌のセットを行います。特に新しい群れを狙った第1投は集中力を高めてください。
手持ちスタンディングで集中!
炎天下長時間の釣りで集中力を保つ事は容易なことではありませんが、サオは手持ちで。グリップ部で道糸を掴みながらアタリを待つことで、サオ先に訪れる目感度のアタリだけでなく、それよりも早く訪れる手感度でアタリを感じとることができます。
一言でアタリといっても、引き込む場合だけで無く食い上げるアタリもあります。というか正確に言えばアタリはカツオもマグロもフワフワ、モゾモゾした小さなもので、そのあと餌を加えて下向きに走ることでサオが曲がります。
特に浅いタナで浮き上がる食い上げが起きると糸フケが出来、即座に糸フケをリーリングで巻き取らないと針が外れたり、キハダなら針が飲まれ歯にハリスが擦れて切られる確率が高まります。置き竿ではどうしてもタイムラグが出来、瞬時の対応ができないのです。
勿論 置き竿でも引き込みのアタリなら運良く獲れる場合もありますが、一日の間に一度しかアタリが出ないことも当たり前のキハダ釣りです。その瞬間のために海に来ているのです。だからこそ常に手持ちスタンディングでその時に備え、妥協の無い対応をすべきなのです。
また海中で他の釣り人の仕掛けと自分のものが絡んだ瞬間も置き竿では見逃しがちです。手持ちにしていれば違和感を即座に感知でき回収することで無駄な時間を減らせるのです。