侍Dr.近藤惣一郎のフィッシングクリニック【相模湾マグロ・カツオ】

今日の問診票

相模湾マグロ・カツオ、何とか釣果を出したいのですが、今年は数回出てもアタリを出せなかったり、バラしてボウズが続きます。どうしたらボウズを逃れることができますか?

近藤 惣一郎
近藤 惣一郎

医学博士・京大卒。SOグレイスクリニック院長。脳外科・美容外科専門医。DAIWA沖釣りフィールドスタッフ。ロンリー侍ドクターとして各種メディアで活躍中。

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船釣り エサ釣り

診断結果

そうですね。開幕から1ヶ月足らずですが今季の相模湾はマグロ・カツオはいても例年に比べてまだコマセへの反応が鈍く、船を避けたり、船下を素通りしてしまう傾向が強いようです。昨年のように開幕から20キロ超えのキハダがヒットしてくる状況とは違いますね。

処方箋

私自身8月22日までに5回釣行をしていますが、一度のみ完全にあたりも出せない日がありました。ただ、その他の日はマグロはまだですが、カツオやキメジをゲット出来ています。相模湾のマグロ・カツオ釣りでは、船長は一日中群れを探し、群れを追って走り続けます。厳しい状況の中でも、8時間の釣行の中で、1〜2度は活性の高い良い群れに当たるチャンスが大抵到来します。漫然と釣れたり釣れなかったりするのでは無く、そのワンチャンス、ツーチャンスをものに出来るか出来ないかが、ボウズになるか、貴重な魚をゲット出来るかの分かれ目になるのです。そのための船上での準備や心得を幾つかアドバイスしましょう。

強度ある仕掛けがキホン!

シーズンも中盤以降になるとカツオは浅め、キハダは深めと別れてくることが多いですが、シーズン前半、特に今年は活性のある群れはカツオもキメジ・キハダも20~40mのタナで混在してヒットしてきます。釣り人が「カツオ狙い」としてハリス12-14号の仕掛けを浅めのタナに降ろしていても、そこにキハダは勿論、良型キメジがヒットすると仕掛けは切られてしまいます。今期、そのようなことを何度も船上で目撃し結局その方々はボウズになっていることが多いのです。 

今期は特に「時合いにヒットしてくる貴重な魚は、どんなものでも獲る!」という意気込みと備えが大切になるのです。その観点からすると基本、良型キメジ・キハダのヒットを想定した仕掛けをスタンダードにすべきです。私もそうしています。

具体的にはハリス20号以上長さは4~6m。経験上活性の高い群れのカツオは20号ハリスでもしっかり喰ってきます。強度ある仕掛けでワンチャンスに自信を持って挑みましょう。

ただ2キロ級までのカツオが入れ食いになるような状況に遭遇して船中いっせいにサオを曲げているときには、ハリス12-16号3mの仕掛けに素早く交換して乗り遅れないようにする柔軟性も必要です。また、初めからカツオ狙いであればこの仕掛けで大丈夫です。

針結びについて

管付大針結びで仕掛けの強度を上げる!

せっかくヒットしても針結びや道糸、天秤、ハリス、各接続部の強度に一カ所でも弱い部分があるとキハダは勿論、キメジ、カツオもその部分を切って逃げてゆきます。前日までに道糸をチェックして少しでも傷があれば、そこから先の部分は惜しみなくカットしましよう。仕掛け作りは当日船上で行うのでは無く、乗船までにしっかり準備していなければなりません。

私の針結びはタタキ針なら“南方延縄結び”。管付針は“管付大針結び”です。特に針結びは自信を持てる結び方をベテランさんや船長に学んで一つでいいので確実に習得しましょう。

またハリスや天秤の接続部は強化チューブで補強することも大切です。また道糸の先端に50号ほどのナイロンリーダーを3mほど装備したり、天秤とハリス間に径4mm1mのクッションを入れる事で、引き込みの衝撃を和らげることも、バラシ防止に役立ちます。

自分が結んだ針、システムで大物を釣りあげる経験が、より大きな自信になり、その後もコンスタントに大物を仕留めることにつながって行くのです。

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