長くクネクネ系の釣り物の代表格。江戸前の釣り物としても古くから有名。釣っては楽しく、食べてもおいしいアナゴ釣りと、その独特のアタリを紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:photoAC)
アナゴのアタリ
一般的なサカナのアタリと同様なものに加え、長モノの特徴的なアタリも紹介。
代表的なアタリ1
前述でアナゴがエサ(青イソメ)をかじると触れましたが、他のサカナに見られるエサを吸い込むというよりかじる、噛むといったイメージを持ちます(前編で述べたイメージをふくらませる点)。そのため、アタリがコンコン、ガツガツ、食い気が足りないときはモソモソ。反面、食い気ありのときは、一般的なサカナのアタリのようなブルブル、クンクンクンと連続的な竿先をたたくようなアタリがきます。
代表的なアタリ2
前項で触れた食い気が足りないモソモソが多い日もあります。小突いていながら、いつアタったのかわからず、カレイのように居食いをしているような、あるいはカワハギのようについばむような捕食をしているのか、そういう場面が出てきます。
食いが渋いと思うとき、小突いてアタリを出す~少し食わせる間(時間)を取ることも必要と思われ、俗に「聞く」といった場面となります。その際、アナゴがエサを追っかけてくることが案外多いので、「聞いて」からサオ先に重量感があれば、大アワセ(口が硬いことを忘れずに)。
レアなアタリのパターン
長モノであるアナゴの特徴的なアタリの一つとして、フワフワ、フワフワフワ……とオモリを浮かすようなアタリが出ることを覚えておくとよいでしょう。こういう場合は、サカナの活性が高いのか、かじりながらアナゴが上に向かって食い上げていくように捕食しているイメージがあります。
サバ釣りの際、中層でサバが食ったときと若干感覚が似ていますが、アナゴは底でアタっているので、初心者には明確なアタリと認識できず、見逃すか、アワセのタイミングを逃し空振りとなることがあり、ベテランとの釣果差が顕著になるのは、こうしたアタリで確実にアナゴを掛けていくかにあると思われます。フワフワフワ……を感じたら、聞きアワセ~さらに大アワセと、とにかく疑わしきは「アワせよ」とすべきでしょう。
アタリの取り方
すでに各項でも触れてきたように、小突いて~間を取り~聞き合わせを基本動作と考え、投げ小突きでもその応用。
<永井英雄/TSURINEWSライター>