今季の下北は時化が多く、出漁できない日が一週間続くようなありさまでしたが、2月の後半からようやく天候も安定してきました。当日は暫くぶりの凪となり、絶好の釣り日和。時折、眩しい光がそそぐ中、下北の雄大な景色を楽しみながらのサクラマスジギングを満喫してきました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
ジグのアクション
捕食モードに入っていないマスにジグを追わせるには、さまざまな要素があるのだと思います。ジグアクション、スピード、水押しの強さ、カラーなど、これらが単独、或いは複数の要因が重なってサクラマスに捕食スイッチを誘発させることになります。
中でも大切な要素が、ジグのアクションです。とにかく、ジグが動いてなくてはサクラマスのスイッチは入りません。単に動くだけでなく、メリハリのある動きが大切です。特にジグのフォールからジャークに移行する場面でジグの初速が速いこと。ジャークの開始から最大スピードでジャーク終盤になるにつれてスピードダウンすることです。スローピッチジャークの基本中の基本ですが、初速が遅くてジャーク終盤にかけてジグスピードが速くなるようなアングラーも多く見かけます。
サクラマスにスイッチを入れることができるアングラーが複数乗船すると、船中釣果は当然よくなりますし、自分がバイトを引き起こすトリガーとなればヒット率もあがります。
大型を狙うコツ
下北半島周辺でのサクラマスジギングはここ数年、好況で釣果も安定しています。時には船中100匹を超える日もありますが、小型魚のヒットも多いです。その中から大型のサクラマスを効率よく狙うためには、とにかく強い釣りを心掛けることが大切です。
強い釣りとは、前述したジャークスピードの速さ、ジグによる水押しの強さなど、魚に強くアピールすることができる釣り全般と考えます。スロー系ジギングは状況に合わせて釣りを構築しやすい反面、アピールに欠ける凡庸な釣りになり易い落とし穴もあります。アングラーサイドから仕掛けてサクラマスの捕食スイッチをON、能動的な釣りを心掛けることで大型サクラマスを呼び起こすことが可能だと思います。
最終釣果
釣行当日の船中釣果は10人で129匹。私の釣果は21匹でした。小型サクラマスでハリ傷の少ない個体を3匹リリースしました。最大で3kg弱と2月としてはサイズもよく丸々と肥えた魚が複数入りました。例年なら、3月がハイシーズンな下北サクラマスジギングですので、これからはサイズも数も大いに期待できると思います。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>