今季の下北は時化が多く、出漁できない日が一週間続くようなありさまでしたが、2月の後半からようやく天候も安定してきました。当日は暫くぶりの凪となり、絶好の釣り日和。時折、眩しい光がそそぐ中、下北の雄大な景色を楽しみながらのサクラマスジギングを満喫してきました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
36朝日丸でサクラマスジギング
2月26日の海況は安定しており、一週間振りの遊魚出船。船宿は東通村の野牛漁港、36朝日丸さんです。ここ下北のサクラマスジギングを開拓してきた遊漁船であり、現在は親子船で15朝日丸、36朝日丸の2隻体制で遊魚を営んでいます。自船が満船の場合は同漁港の他船を紹介してくれますので、船の空きがない場合でも問い合わせしてみるといいでしょう。
当日の状況
2月の下北といえば、まだまだ寒さが厳しい時期ですが、この日は冷え込みも緩み、絶好の釣り日和となりました。定刻の5時半前に港を離岸、西風を避けるように尻屋崎を回り、太平洋岸に出た船はそのまま岸寄りを南下し当日のポイントに到着。
西風に正対して船を立てると前方には尻労港が望め、その背後の小高い山に遮られて海上は微風となり凪いでいます。時折、強い風で船が揺さぶられますが、日差しは春の近さを感じさせるに充分の温かさでした。
早々にサクラマスヒット
実釣開始は6時30分。船長からの指示ダナは70~40m。水深は90m程あります。程なくして、隣のアングラーにマスらしきヒットがあり、ロッドティップがガタガタと断続的に締め込まれています。「マスだな!」と確信して私もレンジが同調するように速めにジグのレンジ上げていきます。
すると私のジグにもヒット!ガツガツとロッドティップをたたくマス独特のアタリです。程良く抵抗して上がってきたのは、やはりサクラマスでした。シーズン初期、2月のマスとしては丸々としており、コンディションのいい魚です。
周囲のヒットはチャンス
青物と同じようにマスも群れで回遊しながら他のマスの動向には敏感です。伝わる波動やヒットした時に胃の内容物を吐き出したりすることでその群れは一気に捕食モードに突入することもよくあること。そんな場面はもちろん、アングラーにとってはヒットチャンス。海中では、他のアングラーにヒットしたマスに刺激されて、周りをウロウロするマスが居ますので、コレを狙わない手はありません。
この時もそんな場面でした。周りのアングラーのヒットレンジよりも自分のジグが上にあること、ジグの動きは速めに誘うことでこうした周りのマスを追い食いさせることも可能ですので、周りのアングラーの動向にも注意を払っておくことはマスを掛けるためにも大切なことです。