ホームグラウンドである清水港にフカセ釣りによるクロダイ狙いに出かけた筆者。本命2尾手中の模様を、気になる乗っ込み状況と併せてレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
清水港クロダイの乗っ込み
筆者のホームグラウンド、清水港ではクロダイの乗っ込みが一足早く開幕します。年によっては1月下旬に乗っ込みが開幕するほどの早さで、浅場と深場が隣接している地形や港内に生息するクロダイの絶対数が多いことも乗っ込みの開幕が早い要因だと考えられます。
今年の清水港も乗っ込みの気配が漂い始めており、去年は2月上旬から第一波の群れが押し寄せました。去年と比較するとやや遅れ気味ではありますが、2月中旬時点でいつ開幕してもおかしくない状況です。
清水港でフカセ釣り
乗っ込み開幕直前の2月18日に調査を兼ねて清水港へフカセ釣行をしました。
この日は、筆者の都合もあって竿を出せるのは昼過ぎから夕方までの短時間。しかし、筆者は乗っ込みの開幕を毎年楽しみにしているので短時間勝負でもやる気が出ます。
使用エサ
まきエサはオキアミ0.5kgと米ぬかをベースに重みをつける砂と押しムギ、市販の集魚材を少量のみ混ぜた激安配合。さしエサには生オキアミとコーンを用意しました。乗っ込みシーズンの序盤は水温が低くエサ取りが少ないので2種類のみでも十分対応できます。
午後帯を釣る
午前中の用事を済ませてからのんびりと釣り場へ向かい、釣りを開始したタイミングで腕時計を見るとすでに14時前。
しかし、厳寒期から乗っ込み序盤の時期は、日差しで暖まってくる昼前から夕方に掛けて釣果が出やすい傾向があるので、短時間釣行とはいえチャンスタイムを狙い撃ちにできます。朝の放射冷却による厳しい寒さとは無縁で過ごしやすいのも利点です。
今回の釣行ではやや浅いポイントで竿を出しましたが、冬場から5月頃にかけて海底には大量の藻が生えているため要注意。
セオリー通りに底トントンでタナを合わせてしまうと海苔のような海藻がべっとりと針やさしエサに付着してしまいます。そのため、海藻が付着してこないギリギリの高さにタナを合わせるなどの対策が必要です。
想定外のマダイ顔出し
釣りを開始してからまもなく突然ウキが消しこみ、そのまま穂先まで曲がる派手なアタリがありました。アタリは豪快でしたが重みがないのでサイズは大きくなさそうです。
正体はなんと小さなマダイ。サイズが小さくともウキを一気に消し込むほどの大胆さには驚きです。その後、再びアタリを捉えると今回は心地の良い重量感が竿を曲げます。しかし、クロダイにしては横に走る引きなので様子が変です。
様子を伺いつつ浮かせて来ると姿を現したのはサイズアップした綺麗なマダイ。マダイ2連発は予想外でしたが嬉しいお土産を確保できました。
潮動き出しでクロダイ登場
マダイをキャッチしてからは潮が止まってしまい反応が途絶えてしまいました。しばらく静かな時間が流れましたが、止まっていた潮が再び動き出すと同時にウキがゆっくりと沈みます。
微妙なアタリですが本命がゆっくりエサをくわえているような動きなので、しっかり食い込ませてから会心のアワセ。今度は本命らしい引きがロッド全体に伝わってきます。
寄せてきてからも粘り強く抵抗し、足元のカキガラでハリスが擦られてヒヤッとする場面もありましたが、落ち着いてタモに収めました。
このクロダイは綺麗な魚体が特徴的で深場から産卵に備えて入ってきた個体のようです。