芦ノ湖トラウトゲームが開幕 シーズン・放流魚・釣法・ポイントを解説

芦ノ湖トラウトゲームが開幕 シーズン・放流魚・釣法・ポイントを解説

神奈川県西部の箱根町にある県内最大の湖・芦ノ湖のトラウトゲームが解禁した。毎年3月1日に特別解禁釣り大会が実施され、翌2日に一般解禁して12月14日まで楽しめる。ここでは同湖の放流魚・釣法・ポイントを解説する。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

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トラウト ルアー&フライ

ポイント紹介

次に、主要なポイントを紹介しよう。

箱根湾周辺

箱根湾周辺は、湖に向かって右手に箱根関所下、コベリの鼻、その沖合に沈み島である大島、小島がある。左手には、南岸の三ツ石、犬の墓、トリカブト、白浜と続く。

大島周辺は満水時でも水深3~4mと浅くバスアングラーが多いポイント。海賊船などの航路になっており水通しがよく、ブラウン、コーホーの好場所でもある。

犬の墓からトリカブトにかけては、急深なカケアガリになっており、ブラウンやイワナが着いている。白浜は遠浅でウエーディング可能な場所だが、カケアガリまで距離があるので、狙うならボートからがいい。

元箱根湾

元箱根湾は、弁天の鼻、吉原窪、箱根神社下、山のホテル。弁天の鼻は急深でブラウンの実績が高く、吉原窪は初期のみだが大型ニジマスのポイント。

芦ノ湖トラウトゲームが開幕 シーズン・放流魚・釣法・ポイントを解説山のホテル前(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

箱根神社下から山のホテルにかけてはワカサギ釣りのポイントで、この群れに着いたサクラマスやコーホーが釣れる。その北には東岸が続き、成蹊、庭石、山の神、箱根園と遠浅の砂地底が続く。春期にはウェーディングのフライマンが多く、浅場で回遊する大型のニジマスやブラウンの好ポイント。

芦ノ湖トラウトゲームが開幕 シーズン・放流魚・釣法・ポイントを解説防ヶ沢沖(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

それからは、和田の角、樹木園、九頭龍、防ヶ沢と急深と遠浅が交互する。九頭龍は初期の超一級ポイントで、毎年のように特別解禁釣り大会の入賞者が出る場所である。

芦ノ湖トラウトゲームが開幕 シーズン・放流魚・釣法・ポイントを解説九頭竜沖(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

湖尻湾

湖尻湾は、左回りに神宮、桃源台、キャンプ場前、早川水門、七里ヶ浜、深良水門、亀ヶ崎と続く。湾が大きいので、ここぞと言うポイントはないが、水が動く遊覧船の桟橋沖や水門付近などは好ポイントの1つ。湖尻でウェーディングするなら七里ヶ浜が遠浅で立ち込める。

立石湾

亀ヶ崎の南には立石湾があり、小杉の鼻、立岩、百貫の鼻、ムジナの窪、箒ヶ鼻、平岩と続く。立岩と百貫の鼻を結ぶ西側が禁漁区となっている。各岬周りは回遊ラインになっており、待ち伏せするもよし、ランガンするもよし。放流量は少ないエリアだが、ネイティブなブラウン、サクラマス、ヒメマスの実績が高い。初期より夏期から秋期にかけてのポイント。

季節によって釣り方も変わる

私の場合、手漕ぎボートで出舟し、初期はワンド奥の浅場でキャスティング、ゴールデンウイークごろからやや沖の表層を狙い、夏は岬周りの深場で待ち伏せ、秋期はワカサギの群れに着いた魚をターゲットにする。

芦ノ湖トラウトゲームが開幕 シーズン・放流魚・釣法・ポイントを解説初期は浅場のニジマスを狙う(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

釣況に応じて、3つのボート店を使い分けており、箱根園なら元箱根湾からも湖尻湾からも約50分の行程だ。移動中の時間はもったいないので、トローリングやハーリングをしながら移動する。その移動中に大型を手中にすることも少なくない。

同湖では苦労は必ず報われる。努力しただけ、湖の女神が釣り人に微笑む。

※写真は以前の釣期に撮影したもの

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
芦ノ湖
問い合わせ:芦之湖漁協TEL=0460(83)7361
この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年2月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。