今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】

千葉県富津市にある戸面原ダムは、厳寒期にもかかわらず時間10枚ペースで釣れる好釣り場。今週はヘラブナ推薦釣り場としてこのダムをピックアップしよう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース棚網久)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

戸面原ダムの概況

厳寒期にもかかわらず時間10枚ペース。これが千葉県富津市にある戸面原ダムの、現在の姿だ。取材時に、一緒になった常連もこう話す。「真冬にこれほどウキが動く釣り場は、ほかにないですよ」。

今回久しぶりに竿をだしてみて、あらためて同湖のポテンシャルを見せつけられた。この時期にウキの動きを見たいなら、今すぐ向かってほしい。舟宿の気さくなオーナー夫妻が出迎えてくれるはずだ。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】戸面原ダム概況図(作図:週刊へらニュース棚網久)

田畑に水を供給しない時期なので、水位はほぼ満水。今後も何かないかぎり、満水位前後で推移するものと思われる。

水色は濁り気味。時季外れのターンオーバーが影響しているようだが、雨の影響も少なからずあるだろう。しかし、釣況には何ら影響なし。むしろ濁っていることで魚の警戒心がなくなり、食いは上向いている。水温は早朝で5~6度前後。

ポイント

いわゆるメジャーポイントでの底釣りが好調で、宙釣りは杉林以外では不調。直近ではキャンプ場、石田島、三本杭、寮下の塚山対岸、馬の背、宇藤木ポンプ小屋、前宇藤木周辺が好調で、いずれも長竿の底釣り。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】三本杭(提供:週刊へらニュース棚網久)

川筋にも魚はいるが、風向き次第で浮きゴミとの戦いになる。よってリスクを避けるなら宙釣りオンリーのドン深ポイントよりも、竿24尺前後で底がとれるポイントに入って底釣りからスタートしたほうが、アタリはもらいやすい。そのあとに上ずり兆候が見られたら、宙釣りに転向してもいいだろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】中島岬(提供:週刊へらニュース棚網久)

釣り方とエサ

直近の傾向だと、完全に底釣りが有利。しかも水深は深いほどベター。最低でも21尺竿以上、出来れば24尺竿前後で狙いたい。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】タックル図(作図:週刊へらニュース棚網久)

場所によって新ベラの数釣り、良型地ベラの拾い釣り、両者の混合、この3パターンが存在するようなので、可能ならばタックルや釣り方もそれに合わせよう。

新ベラ

アベレージサイズが8~9寸なので、ハリはリフト4~5号を使用。ハリスを長めにして、落ち込みでも何でも積極的にアタリを狙う釣りが面白い。ハリス絡みなど余計なトラブルを避けるため、ハリスは太めでもOK。むしろ太いほうが沈下速度が遅くなり、アピール力が増す。エサは両グルテンを基本に、時どきバラケを打つ。

地ベラ

ボトムマスター5~7号を使い、戻し後のアタリに的を絞る。警戒心が強いので、ハリスは細め。魚のサイズがいいのに細くとは逆行する考えだが、エサ慣れした魚にはこれが思いのほか効くので試してもらいたい。エサは常時グルテンセット。地ベラはバラケに反応しやすいので、打つのをやめると触りを出さなくなる可能性がある。

新旧混合

新ベラを10枚釣るうちの1~2枚ほど良型地ベラが交じる。釣りとしてはもっとも楽しいパターンだが、どちらに重きを置くかで釣りスタイルも変わる。だが考えてみてほしい。完全地ベラ狙いと割りきっているならまだしも、アタリがある釣りを途中で替えたり見切ることが、果たしてこの真冬に可能か。

おそらくはアタリを追いかける釣りになるはずなので、釣り方としては新ベラ狙い中心でいいだろう。ただし新ベラオンリーの時は上ずり気味でもOKだが、良型が交じるのであればアタリのとり方だけは教科書パターン(ナジんで戻してツン)を追いかけるのが、地ベラ交じりでアタリを長続きさせるコツだ。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・戸面原ダム】塚山対岸(提供:週刊へらニュース棚網久)

なお狙う水深がかなり深いので、グルテン繊維のしっかりしたタイプを単品もしくは5~7割比で使いたい。迷ったら、わたグル単品がオススメ。それでも持たないならへらグルテンLLのような繊維が太くてガムのように芯残りするグルテンエサを使ってみてほしい。タッチの基本は硬め。それでも24尺竿いっぱいの底に届くころには、自分が思っている以上に水を含んで膨らんでいるはずだ。

<週刊へらニュース棚網久/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
戸面原ダム
舟代:¥3000。ライフジャケット必携。
問い合わせ:戸面原ダムボートセンター TEL=0439(68)1587
この記事は『週刊へらニュース』2022年2月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。