厳冬期の新潟上越へジギング&タイラバゲームに出かけました。当日は時化模様で釣りができるかギリギリの状況。船長の好判断でエリアを変えての実釣に。想定外の大ダイに嬉しいゲストアマダイも登場した模様をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
ジギング&タイラバ
1月上旬の3連休。今年の初釣行。今シーズンエサ釣り、ジギングともに好調な寒ブリに沸く上越地方。12月のシーズン初釣行で寒ブリをキャッチした筆者はシーズン2本目の寒ブリを狙い、年末年始にかけて2回予定を入れたものの悪天候でいずれも出船できず、この日ようやく能生漁港の乗合船金栄丸で出船できることになった。
金栄丸の『釣りモノ』は、最初の予約者の希望が優先されて決まる。時期外れなどであまりにも釣れる可能性が低いターゲットはやさしく却下してくれる。釣りモノが決まっている日はホームページの『予約状況』に公開される。この日の釣りモノはジギング&タイラバ。リレー釣りではなく、いつジギングしてもタイラバをしてもかまわず、他の釣り客に迷惑をかけなければとくに制約はない。
海は時化模様
冬の日本海。時化が多く出船できる日はごくごく少ない。この日も朝方は前日までの波が残り、定時から30分遅らせての出船となった。「冬の日本海あるある」だ。
約1時間東に走りポイント到着。船のブザー音を合図に150gのジグを海に投入。海上はまだ波のうねりが大きく、船も大きく揺れ足元が安定しない。少し身の危険を感じ、念のため腰のライフジャケットの引き紐の位置を確認しておいた。即座に若船長が「これじゃ釣りなんないね。港に帰って払い戻します」と帰港を決断。
がっかりではあるが、これも「冬の日本海あるある」だ。安全が最優先なのでやむをえない。これまでにも何度か経験している。船は約1時間かけて今来た航路を西に戻る。
ところが、約1時間後、天気が好転したのか、他船からの情報があったのかどうかは不明だが、船は戻るべき港を通過しさらに1時間ほどかけて西側に移動。目を疑うほどべた凪の海域に到着し、釣りを再開することになった。さすがにこの展開は「あるある」ではなく初体験である。
怒涛のエソ6連続ヒット
オフにしていた「やる気スイッチ」をオンにして、ジギング再開。水深100m。150g前後のジグを落とすと、幸先よくなにかがヒット。勢いよくヒットしたわりに、スルスルと素直に上がってきたのは案の定エソだ。新年ファーストフィッシュ。
「エソ向上委員会」を自認する筆者にふさわしいファーストフィッシュともいえよう。と気を取り直したが、この後もエソが連チャン。ジグをチェンジしてもジャークパターンや速度を変えてもエソしか食わん。怒涛のエソ6連続キャッチ。
70cm超4.6kgマダイ浮上
「この海域はエソしかいないのかー」と思った次の瞬間。中層から落としなおしたグリーンイエローのセミロングジグに、着底とほぼ同時になにかがヒット。エソとは異なる重量感。ゴリ巻きできず、ポンピングしながら巻き上げる。水深90mの海底から海面に浮上したのは70cmオーバー4.6kgのマダイだった。嬉しいゲスト登場。
その後は再びエソの無限地獄が始まる。正確にカウントしていた訳ではないが、エソは20尾くらいキャッチし、良型の2尾だけキープし、あとはリリースした。