長良川の本流でコイを狙った。目の前にエサを落としても無反応だったが、回遊ルートにエサを入れて待ち伏せし77cmの本命をキャッチした釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
長良川本流でコイ釣り
年が明け、いよいよ2022年が始まった。シーズン最初の釣りはコイ釣りと決めていた。コイは縁起のいい魚。鯉のぼりには、健やかな成長と立身出世を願う意味が込められおり、縁起をかつぐ魚であることは周知の通りである。長野県佐久市では、冠婚葬祭で振る舞われる。
私が住む郡上でもコイを食べることはあり、私も新年には友人とコイをつまみにお酒をいただく。1月8日、この日は真冬の郡上でも天気が良く、気温が9度まで上がる予報。「今日がチャンスだ」と思い、長良川本流へ出かけた。
郡上大和の杉ケ瀬ヤナ
時刻は午後2時。この時期では一番気温が上がる時間帯。ポイントは郡上大和の杉ケ瀬ヤナの少し上流だ。このポイントにコイがいるのは夏の段階で分かっていたが、冬なっても深場に隠れることなく、目視で確認できる流れに定位していた。
釣行前日にイモをまきエサすると食ってきたのでテンションが上がっていた。堤防沿いに静かに近づく。
目の前にエサを落とすが無反応
物音を立てずに川近くまで来たが、さすがに人の気配を感じたのかコイが動き始めた。速やかにサオを伸ばす。サオはノベザオ、水中イトはフロロカーボンライン3号の通し、ハリは改良ソイ15号。エサはイモを煮た通称角イモだ。
静かにコイの目の前にイモを落とすが、反応はない。オモリを追加し今度はしっかり沈めると、反応はするが食ってはこない。そうこうしている間にコイが逃げ始めた。何度も水面をたたいたことで、警戒心が増してしまったようだ。もう無駄打ちはできない。