デビュー前に知っておきたい船釣りの常識 【乗合船でのゴミ捨てマナー】

デビュー前に知っておきたい船釣りの常識 【乗合船でのゴミ捨てマナー】

多くの釣り人にとって船釣りといえば、乗合船での釣りのこと。そして乗合船は複数の見ず知らずの釣り人同士が同乗して同じ釣りを楽しむ場です。どうしても最低限のルールやマナーは必要です。今回は、船上でのゴミ捨てについて紹介していきます。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井英雄)

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永井英雄

昭和36年生。船釣り歴47年。キス、カレイ、LT五目、一つテンヤマダイなど主に小物釣りを楽しんでいます。東京湾・湘南エリア・内外房エリアを主体に活動。

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周囲への配慮

釣行前、とかく初心者なら翌日の釣行そのものに気を取られ、竿、リール、仕掛け作りなどの準備に余念がありません。しかし、釣り人のほとんどが朝食や昼食を摂ったり、仕掛けの残骸、オマツリで絡まったラインを切った残骸、仕掛けのパッケージなど、ゴミが多数発生します。

またタバコを吸う人は、隣人への配慮、挨拶、携帯灰皿などの準備も忘れてはならないこと。こうした準備を怠らない、忘れないことが大切です。左右の隣人、当日船に乗り合わせた全員に対して迷惑にならないためにも、釣行前の準備に以下のことなどを加えておきましょう。

それでは、前章の釣行記から、ポイントとなる場面を振り返りながら検証してみましょう。

レジ袋をゴミ袋に活用

船上での「ゴミ袋」として代用できるのがコンビニやスーパーの「レジ袋」です。コンビニやスーパーで昼食等を買ったとき、最近では代金も生じますが、あえてレジ袋も買い求め、これを船上でも利用。

朝食や昼食で出たゴミを収納、かつ前章で触れたオマツリ時の不要なライン、ハリス、ハリなど、さらに飲物から出た空き缶、ペットボトル用と、分別も可能なように、最低三つ以上は用意。筆者は分別用に三つ、プラスサイズ小も二つぐらい必ず用意しています。

デビュー前に知っておきたい船釣りの常識 【乗合船でのゴミ捨てマナー】サイズの違うレジ袋(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

袋の固定も大事

船上で、レジ袋が飛ばされないために、船の海水給水管、竿掛けのアングルなど、釣りのじゃまにならず、仕掛けが絡みにくい場所にくくることがよろしいと思います。

レジ袋をいいかげんにくくったり、引っかけておくだけにしておきますと、釣り場の移動で船が走っているときに、飛んでしまったり、収納したゴミが周囲に散乱させてしまうため、最初の移動時には注意をしておく必要があります。

筆者は、洗濯ハサミを数個持参し、レジ袋を船べりのエサ置き側のヘリに挟み、使っています。

デビュー前に知っておきたい船釣りの常識 【乗合船でのゴミ捨てマナー】固定には洗濯バサミ(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

喫煙者の注意点

前「釣行記」朝一番の場面、タバコのポイ捨てなど、陸っぱりでも一般生活圏でも当然してはいけないことが、海上、船上では「釣り」「誰も見ていない?からの免罪のポイ捨て。バツ×です! 免罪などありませんから。また出船前、帰船後の停泊中でもいけません。

「携帯灰皿」を持参

中には船宿側で、船べりに「灰皿」を人数分用意されているところや、携帯灰皿を無料で配布してくれる有り難いところもあります。そうした船宿の善意や好意に応えるべく、釣り人もマナーを順守することが肝要です。

デビュー前に知っておきたい船釣りの常識 【乗合船でのゴミ捨てマナー】携帯灰皿は必携(提供:TSURINEWSライター永井英雄)

隣人への確認

乗船して、朝一番の挨拶を交わす際、一言「喫煙」に触れ、隣人に拒否された場合は、船上で喫煙可能な場所で吸うか、喫煙を下船までがまんするしかありません。

最近では船宿によっては、「禁煙」の船も出てきていますし、喫煙可能でも、隣人が嫌煙者であれば、その日の釣行を自身の喫煙で台無しすることになり、船上の相互、皆さんが楽しむことを前提としている乗合船では、一人の「勝手」は許されないと肝に銘じるべきです。

環境への意識も持とう

昨今では、地球環境の問題が世界規模で提唱されており、海上や海中の投棄された廃プラなど深刻な問題になっており、釣り人にあってはラインや仕掛けのハリス、船上での食事等から出るごみなども対象外ではありません。

むしろ自然を相手に楽しむ趣味をしているため、より海洋生物への悪影響を少しでも減らし、次世代以降にも「楽しい釣り」ができる環境を意識する必要があると考えます。釣り人だからこそ、環境に対して「意識高い」系でありたいものです。

<永井英雄/TSURINEWSライター>