コンビニで見かける乾物の代表と言えば「スルメ」。しかし様々呼び名があり、あたりめやさきいかなどどのような違いがあるのでしょうか。調べてみました。
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さきイカとは?
スルメによく似た商品にさきイカというものがありますが、こちらはスルメの俗称ではなく、【生のイカやスルメをあぶり焼きにして裂いたもの】です。
良く食べる人ならきっとわかるとは思いますが、スルメに比べて「さきイカ」は非常に柔らかいです。
これには製法に関係しており、さきイカを作る工程の中に、イカを押しつぶして伸ばす段階があり、これによりイカの繊維が細かくなって、やわらかく仕上がっています。
一昔前までは、さきイカはスルメをあぶり焼きにし、それをローラーなどで押しつぶして伸ばし、それを裂いて作られていました。
現在でもこの製法で作られているさきイカは存在しますが、これについては「スルメさきいか」と呼ばれているようです。
現在は生のイカで作るのが主流
最近では生鮮品や冷凍のものなどを加工する技術が発達してきたため、さきイカには生のイカが使われることも多くなっています。生のイカを使用することでやわらかさがアップし、食べやすくなるそうです。
ちなみに、この生のイカを使ったさきイカは「ソフトさきいか」と呼ばれます。白くて柔らかいさきイカで、コンビニやスーパーでも必ず売られていますよね。
これは名前のとおり、スルメさきいかよりやわらかく、子供からお年寄りまでが美味しく食べることが出来ます。
ほかにも「皮付きさきいか」や「くんせいさきいか」など、今も製法に変化があり、進化を続けている乾物ともいえるでしょう。
お酒の場で披露してみては?
スルメとアタリ目の違いや、さきイカの製法など実は知らなかった人も多いのでないでしょうか。
最近は飲み会なども開催しにくい世情ではありますが、酒のツマミになる話として披露してみても面白いかもしれません。
<近藤 俊/サカナ研究所>