今さら聞けない『スルメ』と『あたりめ』と『さきイカ』の違い

今さら聞けない『スルメ』と『あたりめ』と『さきイカ』の違い

コンビニで見かける乾物の代表と言えば「スルメ」。しかし様々呼び名があり、あたりめやさきいかなどどのような違いがあるのでしょうか。調べてみました。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

『スルメ』とは?

「スルメ」とはイカの胴を切り裂いて内臓を取り除いて干したものの総称です。

昔は天日干しでつくられていましたが、現在では機械で乾燥させている場合が多い乾物です。

スルメの原料にはスルメイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ、コウイカ、シリヤケイカ、アオリイカなど、聞き馴染みのあるイカはほとんど「スルメ」にすることが出来ます。また、中には珍味としてホタルイカを使ったものもあるようです。

これらのイカはそれぞれの漁期がことなるため、時期によって作られる「スルメ」にも変化があり、旬のようなものも存在するようです。

スルメのグレード

ちなみに、「スルメ」にもグレードがあり、中でもヤリイカやケンサキイカを使ったものが最高級品で「1番スルメ」と呼ばれ、スルメイカを使ったものは「2番スルメ」と呼ばれます。

そして、コウイカやシリヤケイカなどを用いたものは「甲付スルメ」と呼ばれ、アオリイカやミズイカを使ったものは「袋スルメ」や「おたふくスルメ」と呼ばれています。

また、ホタルイカの場合は小さくて下処理が難しいため、内臓ごとそのままあぶって乾燥させる場合が多いようです。

スルメの歴史

スルメがいつの時代に発祥した食文化なのは定かではありませんが、平安時代や室町時代にはすでに生産されていたとされており、乾物の中でも歴史は古いです。

今さら聞けない『スルメ』と『あたりめ』と『さきイカ』の違いスルメの歴史は古い(出典:PhotoAC)

また、当時の「スルメ」は縁起物として儀式や儀礼で用いられ、大相撲の土俵には縁起物として埋められていたそうです。

現在でもスルメ縁起物として使用されることもあり、昆布とともに、結納で納める品の定番となっています。

その場合には、スルメではなく「寿留女」という漢字を当てます。

そして、かめばかむほど味が出ることから、味のあるいい夫婦になってほしいという願いがこめられているようです。

スルメが縁起物の理由

ちなみに、スルメが縁起物とされている理由には諸説ありますが、ここでは3つほど紹介します。

1.結納する際の漢字(寿留女)からもわかるように、女性の健康が続く意。

2.日持ちすることから末長い幸せを表している。

3.昔はお金を「お足」と呼んでいたことから、10本あるイカの足の多さに縁起のよさを感じていた。

というものです。

最近ではそのようなイメージはなかなか薄いかもしれませんが、もし今後、結納の場で見かけた際には縁起がいいからだということを思い出してください。

「あたりめ」とは?

結論から言ってしまうと、あたりめはスルメの俗称で、食べ物としては同じものです。

スルメの解説でも説明した通り、スルメは非常に縁起のいい食べ物です。

しかし、スルメの「する」の部分が、博打などでお金を使い果たしてしまうことをあらわす「お金をする」、強盗などにお金を奪われてしまうことをあらわす「お金をすられる」と結びついてしまいます。そのため、

『スルメ自体が縁起物だから、名前もめでたいものにしたい』

と、昔の人は「あたりめ」という別の名前を考え、江戸時代中期ごろから「あたりめ」として売るようになり、今でも呼び名で販売されています。

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