身近な河川に生息している魚をサクサク釣る手ごろな釣りが、淡水小物釣り。真面目に釣果を求めると意外と難しい釣りでもあり、はまります。今回は和歌山の紀の川中流の嵯峨谷川でこの釣りを楽しんできたので、その模様をコツを踏まえてリポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター中辻久範)
淡水小物釣りの概要
淡水小物釣りは身近な河川で確実に生息している魚をサクサク釣る手ごろな釣りです。しかし、真面目に釣果を求めると意外と難しい釣りです。
代表的な対象魚はカワムツ、アブラハヤなどです。釣り方としては、最近はルアーやフライでこの対象魚を狙う釣りが流行っているみたいですが、私の場合はエサ釣りです。仕掛けは主にミャク釣り仕掛けを使用します。
エサについて
エサに関しては、まずはサシ虫です。小物釣りの万能エサではないでしょうか。そして、匂いで寄せる系の万能食わせエサ「グルテン」。その他、魚肉ソーセージ(ポークソーセージでも大丈夫です) などが挙げられます。
ソーセージがオススメ
ローコストという面では、前項に記述した魚肉(ポーク)ソーセージがおすすめです。理由は、正直なことを述べるとカワムツ、アブラハヤ釣りにはサシ虫が1番食いはいいのです。これは37年間の私の釣り人生で経験してきたことです。
しかし、休みの日は朝から晩まで1日釣りに費やせた子供のころはサシ虫1袋を購入してでもある程度は無駄にならずに使い果たせましたが、仕事の合間に2時間ほどの釣行でサシ虫を購入してしまうと、1回の釣行では使用しきれません。また、サシ虫はすぐにさなぎになるため保存があまりききません。
その点ソーセージは使用した後、冷蔵庫に入れておけば次回の釣行でも使えるため、結果としてリーズナブルなんです。
魚肉ソーセージで実釣
令和3年12月25日午前9時半より、和歌山県橋本市高野口町嵯峨谷付近を流れる嵯峨谷川(紀ノ川中流エリア)へタカハヤ(アブラハヤ)狙いで釣行しました。この日はちょうど和歌山県に寒波が来ていたので、正味寒さとの戦いでした。
使用タックルはSZM岩清水3.6m(渓流のべザオ)にミチイト銀鱗1号、セルロイド小判形目印、ガン玉2B、0.4号糸付針 金袖2号を使用したミャク釣り仕掛けです。
1時間半でタカハヤ6匹
午前9時半に第一の小堰堤ポイントに到着。前日の雨で川はささ濁り状態、濁りは魚に対してこちらの気配をかき消してくれるのでベストコンディションと言えるでしょう。ただ、この日は寒波で風が強い。そのためポイントに仕掛けを投入するのが一苦労です。
ささ濁りですが投げた魚肉ソーセージのエサに小魚がつついてくるのが見えます。寒いですが魚はまだ口を使ってくれるようです。かすかに目印が横に動いた気がしました。遅アワセでアワすとエサを取られていました。
エサを米粒ぐらいにして2投目を投げしばらく待ち、明確なアタリが出なかったので空アワセしてみると3cmのタカハヤが掛かっていました。
先に書いておきますと、このポイントは魚の活性はいいんですが、掛かるサイズは小さいことを知っております。ある程度の釣果稼ぎにこのポイントを使用しています。
仕掛けの横をデカイカワムツが通過します。でも食う気配はまるでなし。
サイズが小さいのでハリ掛かりさせるのが難しいです。ほとんどアタリは出ません。空アワセも含めて手元まで納められた魚は、1時間半ほどで平均3cmのタカハヤを6匹。ここでポイントを変更します。
ポイント移動で12cmタカハヤ
上流の小堰堤ポイントに移動。このポイントも通い慣れたポイントなのですが、ここはタカハヤの大物がよく釣れるポイントです。ただすぐにスレてしまうのが欠点です。
大物がい着いているのが分かっているので、ソーセージをサシ虫2匹分ぐらいの大きさにして1投目を投入。目印も見ていたのですが、穂先が上下2回揺れるアタリ。本日1番の明確なアタリです。こんなアタリが出たら気持ちいいですね。
アワせると、ブルブルきます。底に潜ろうとします。うーん楽しい。そして抜きます。手元に収まったのは12cmのタカハヤでした。
この後はいつも通りアタリが止まって、寒さにも負けて正午前に納竿としました。この12cmで私的には満足したわけです。最終釣果は、平均3cmのタカハヤ6匹、12cmのタカハヤが1匹でした。