西高東低の冬型の気圧配置が緩んだタイミングを見計らって、福井県の越前海岸へ磯シーバスゲームを楽しみに行ってきた。ランガンでサラシを打って、シーバスを狙った2日間の釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・小松大祐)
越前海岸で磯シーバス
福井県・越前町の越前海岸の磯シーバスも本格的なシーズンを迎えるこの時期は、天気図と波高予報を見ながらの釣行となる。天気図が西高東低の強い冬型のときは、日本海側が大荒れになるので釣りをすることが困難だが、冬型の気圧配置が少し緩むときが釣行のタイミングだ。
そんな冬型の気圧配置が緩み、波高予想が1.5m前後を選び釣行したのは12月3日と12月16日。3日はこの時期としては珍しく南風が強かったため、越前岬より北側の風裏となるエリアを選んでロッドを振ることにした。
磯場での釣りは危険を伴うため、安全対策は万全に。磯用のウエーディング用スパイクシューズとライフジャケットはもちろんのこと、グローブ、帽子、サングラスなども着用する。
強風のなかサラシを撃つ
14cmクラスのミノーをスナップに取り付けキャストを開始。風が強くルアーコントロールが難しいが、あまり無理にリールを巻かずルアーがより自然に流れるよう意識すると、良い反応が得られることが多い。風とうねりが作り出すサラシを狙ってキャストを繰り返すが、なかなか反応が得られない。
この時期のシーバスはサラシの下に隠れて小魚などのベイトフィッシュを待ち受けているので、サラシを見つけてはルアーを投げ入れる。反応がないようであれば、次のサラシを探して磯場をランガンする。とにかく歩いて好ポイントを探していくと、魚と出会うチャンスが広がる。
青物らしき強引
しばらく歩いて良さそうなポイントを発見。流れが複雑なので、しっかりと水をかむリップの長いミノーを選んでキャストするとゴン!とバイト。アワセを入れてリールを数回巻いたところでキツめに設定したはずのドラグがジィィーッと鳴り始めた。
「シーバスじゃない……」。ロッドを立てて応戦しようとしても、一向に相手がひるむことなく、弧を描いていたロッドから生命感が消えた。恐らくヒラマサだろう。この時期の越前の海は青物も交じることが珍しくないが、大型だったと思う。
その後、シーバスからの反応も得られることもなく、悔しい思いを残したまま納竿とした。