2~3mの浅場から1000mを超える深海、10cm前後の小物から100kgを超える大物まで。様々なポイントで多岐にわたる魚種を狙うことができる船釣り。そんな船釣りの「注意すべきコト」について整理してみます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
6、遅刻やドタキャンは厳禁
仕立て船は別として、乗合船は基本的に船宿で決めた釣り物を狙い、船宿で決めた時刻に出船します。一人でも気軽に乗れる半面、大勢の釣り人が利用するので遅刻は厳禁。
また、大勢の釣り人でその船の油代などの航行費用をシェアしているので、直前のキャンセルにて、その補充ができないと船宿にとって死活問題となってしまいます。やむを得ない事情の場合は、判明した時点ですぐに船宿にキャンセルの連絡を入れることを最低限のマナーと心がけてください。
7、自由に帰れない
釣り船の出船時刻と納竿時刻は決まっています。そのため一度船に乗って沖に出てしまえば、個人の希望で早く帰る事はできません。小さな子供を連れていくと、特にこの点が心配の種になったりします。
8、基本縦の釣り
釣り船は基本、水深のある沖のポイントに連れていってもらい釣りをします。というワケで、「仕掛けを投げる」という概念はほとんどありません。シロギスやハゼなどの、ごく一部の浅場での釣り物でも、アンダースローでの「ちょい投げ」程度。リールも太鼓型の両軸リールが主流となります。
9、必ず船のルールが存在する
船長は船の最高責任者。知識と経験を駆使し、常に安全第一を考え操舵しています。釣り船の船長ということで、もちろん釣らせることにも集中していますが、お客さんに快適に釣りを楽しんでもらうために、オマツリ対策にも気を配っています。
オモリの指定やミチイトの指定、ハリ数の指定など、陸っぱりになれていると「細かすぎるのでは」って思いがちですが、必ず守るようにしましょう。
10、下処理と料理の技術?
釣れすぎてしまってクーラー満タン、なんてことはよくある話。そして、あまり釣れなかった時でも、船長や仲乗りさんが仕事の合間に釣った魚をもらえちゃったり、常連さんから「少しもっていかないか」なんて有難いお声をかけてもらえることもあります(私も以前、大洗のマダコ船でボウズくらった時、船長が釣ったタコ2杯を頂いてしまいました)。
そんな貴重な魚は余すことなく、そしておいしく消費したいところ。
陸釣りを経験していても、アジやイサキを20も30も、時には3ケタなんて数を釣行当日、遅くとも翌日に全て下処理&料理するとなると、恐らくそれは「未知との遭遇」ではないでしょうか。多くの数を捌くとなると、おいしく作る以上に「早く」とか「効率よく」といった技術も必要となってきます。
とりあえず、たくさん釣れちゃった時は覚悟を決めましょう。