沖釣り(船釣り)で人気のマダイ。ウキ流し、テンビン、フカセ釣りなどと釣り方も多く、初心者の入門にもうってつけだ。今回は「テンヤ釣り」で狙う際の仕掛けや釣り方などを解説。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
初冬のマダイシーズン
マダイは一年を通して狙えるものの、秋から初冬は数が出やすい。このころは小~中型主体の数釣りが楽しめ、時折大型が交じる。
釣り人の間では「赤トンボが見えだしたら、浅場で数狙い」「トンボがいなくなれば、深場で型狙い」という。
テンヤ仕掛け
マダイ釣りのテンヤ仕掛けといえば、中通しの専用オモリに、2本のハリスとハリが付いたものが一般的。
ハリスは赤糸(せきいと)と呼ばれるイトを編んだもので、ハリスの長さが異なる。1本は5~6cmで、もう1本は7~8cmある。その理由はエサにするエビの長さにある。
エビはオオダエビやウミエビといわれる生きエサを使い、いずれも体長は10cm前後と大きい。ハリを付ける際は、尾っぽ近くと胴の部分の2か所に刺す。脳天を傷つけないことにより、エビの鮮度が落ちず、水中でピンピン跳ねて魚に猛アピールできる。まさに「エビでタイを釣る」方法だ。
ちなみ海底の起伏が激しい場所は根掛かりするので不向き。ゴロタ石交じりのフラットな所で効果を発揮する。
釣りやすい水深
テンヤでマダイを釣る際の水深は30~40mの浅場から、60~80mの深場までといわれる。序盤の9月~12月中旬までは浅場で釣れ、水温が下がる1月ごろからは、魚も船も深場に動く。
80m以上になると電動リールを使う人もいて、初心者にはハードルが高いかもしれない。入門するなら、他魚が多い序盤がおすすめだ。