晩秋のオホーツク海は時化が続き出船が限られるが、出船出来れば大漁間違い無し。今回は居酒屋でお馴染みのホッケと完熟白子たっぷりのマダラ釣りを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
ジギングで完熟白子持ちマダラ
もうホッケは要らないと早々にマダラ釣りに切り替えた。タックルは同じだが、仕掛けをロングジグに変える。潮の流れで重さは変えるが、500-750gに赤系の大型タコベーが基本だ。
釣り方はキーパーに竿をかけて、底から2~3mをデットスローで船を漕ぐかの如く揺さぶれば良い。ジグが重いので手抜きも覚えておかないと筋肉痛になる。
この釣りはリフト&フォールするスロージギング。アタリはフォール中に出ることが多い。糸がふけたり、根掛かり?という感触になったらタラがハリ掛かりしている。数mは手巻きで確実なフッキングが重要で、その後ダイワリールだとPL12前後で巻き上げる。
底を少し切った辺りで竿が胴から曲がりニヤリ。これはGTか?(ジャイアントタラ)と慎重に巻き上げると、なんと8kgクラスのダブルであった。
タモを使わず引き抜き途中で外れ海をさまようタラは釣友のめぐみさんがナイスキャッチ。お腹パンパンのマダラをゲットした。やはりタモは使った方が安心だ。
タラはその後も数多く釣れるが、白子有無は触診で調べて、大きくても白子が無ければ海にお帰り頂いた。
お世話になった第八平成丸
ウトロ漁港を本拠地としているいつもの第八平成丸さんにお世話になった。今回のもう一つの目的は探見丸の画面に映るジグがどんなものかを確かめたかったからだ。
今回終日使用した感想は、画面に映るレーダー画像は小さくて何も見えない。結論としては、的確に指示ダナを教えてくれる瀬川船長の船では効果を実感することはなかった。
ホッケは数か月冷凍熟成
筆者は毎度釣れた魚は全て知床ジャーニーへ持ち込む。
氷入り80Lクーラーを無料で貸し出し、釣果はそのまま持ち込めば真空パックにして自宅へ発送までしてくれる。
わがままなオーダーも聞いて頂けて、刺身用、煮つけ用、塩加減等々。ホッケは直ぐに開きにするより数か月冷凍熟成させ、身に脂を馴染ませた方が美味しいとのこと。さすがはプロのひと手間だ。流氷が無くなる頃まで冷凍庫で今回も眠りについて頂いた。春先が今から楽しみである。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>