11月、各地で解禁・開幕する船ヒラメ釣り。解禁直後の注意点などを紹介と併せて【あまり釣れない人】【よく釣る人】それぞれの特徴を3つ紹介。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・大高)
釣れる人の特徴3選
反対に釣れる人の特徴を3つ紹介する。
1、状況に合わせた釣り
季節は秋~冬に移りかわろうというころ。海況や天候は端境期となるため、必ずしもいい条件が揃うわけではない。そんなとき釣る人はどんなことをやっているのだろうか。
まずは、サオ。定番ではあるが、波が高ければ長く軟らかめのものを使い、船の上下動を吸収させる。逆にナギ倒れに近いほど風も潮流れもない場合は、やや短め、硬めのサオで積極的に誘うなど。
2セット持ってきているという人も多く。「釣り場に着くころにどっちのサオを出すか決めるよ」とあくまでも自然条件を最優先でタックルを選ぶ人もいる。
また、仕掛けについても同様で、あまり潮が速ければ捨てイトは長めにとったり、逆の場合は短くしたり。ハリスの長さによってエサが泳ぐ層がかわるので、ここをかえるのも有効だ。
ある取材時には、なかなか底近くのタナをキープできないビギナーに船長がアドバイスし、市販品の仕掛けの捨てイトを半分くらいに調整したところ3連釣というケースもあった。
単純に捨てイトが短くなればなるほどオモリの着底がわかりやすくなる。「釣りに慣れていない人には意外と効果的なんだよ」と教えてくれたことがある。
2、エサの扱いが丁寧
ある程度ヒラメ釣りをやり込んでくるうちに「あの人は死んだエサでもよく釣る」「デッドベイトの方が食わせやすい」などという会話を聞いたことはないだろうか?上級者レベルになると、「エサが悪い」は言い訳にはならない。
以前の取材で、イトから伝わる活エサの反応から弱り具合を判断し、一度かじられて瀕死の状態になったらロッドアクションや落とし込みなどで一気に動かして、ルアー釣りのように食わせた場面を見たことがある。
あくまでも、極端な例だが、エサが弱ったならそれをどう使うかを考えてヒットにつなげた好例だろう。もちろんこういった上級者は配られたエサを元気なうちは丁寧に取り扱い、ベストコンディションで使い切る。「活きエサならだれでも釣れる」と考えている人は、参考にしてみては?
3、やっぱり通っている
「毎年解禁日には来ているよ」「シーズン中はヒラメしかやらないんだ」など……。たくさん釣る人はやっぱり何度も通っている。こうして通っているうちに、「波が高い日はこのサオの方がいい」、「潮が流れなければハリスは●cmにした方がいい」などの情報を蓄積している。
しかも、釣る人がすごいところは、それに固執せず「でもきょうはこっちかも」とさまざまなパターンを試す点だろう。釣行経験で得た膨大な情報を整理し、ときには疑って検証する。好釣果の陰にはそんな努力があるようだ。
また、通っているうちに船長や常連たちとのコミュニケーションも増え、エサのコンディションや直近の傾向など、さりげない会話の中に釣るためのヒントを得ている。
これらに共通する点は、釣れない人とは反対に「まず試してみよう」という積極的な姿勢だ。慣れるまではいろいろと試しすぎるのも混乱してしまうが、今ある条件でできるかぎりのことをやってみようという姿勢が大事だ。
まずはこの祭りを楽しもう!
解禁日の港は多くの釣り人があつまるまさにお祭り。別の船に乗った時に「今年●●のヒラメ解禁日行ったんですよ」と話せば、釣り好きならきっと食いつくはずだ。
そして、今後は水温の低下とともに大型が狙えるようにもなってくる。このときも、シーズン序盤での釣行経験がきっと生きるはずだ。船釣りにおける秋~冬の花形ヒラメ釣りを楽しもう。