磯釣りのゲストとして知られる二ザダイ。引きが強くて、魚体はまさに筋肉質。しかし、夏から秋は臭いが気になります。そこで、今回は季節で味がかわる二ザダイの生食レシピを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
二ザダイとは
二ザダイはフカセ、ブッ込み、カゴ釣りとどんな釣り方でもハリ掛かりします。引きが強く、根に張り付くことから、上手なやり取りが要求される魚でもあります。
尾っぽの近くに3本の剣(トゲ)があることから、「サンノジ」。南九州ではエサを吸って吐きながら食べることで、「スッコベ」とも呼びます。
おいしい時季とサイズ
おいしい時季は冬から春で、夏から秋は釣り上げたときから鼻にツンとくる臭いがするため、リリースする人が大半です。その年により多少前後しますが、南九州では11月後半から4月上旬までは好んで食べる人が多いようです。
型は30~40cmが平均。時折50cm前後が交じり、まれに60cmを超す大物も上がります。二ザダイは大型になるほど脂がのっておいしいと言われます。
釣り場での下処理
釣り上げた二ザダイはまず、魚絞めなどで絞めます。魚がおとなしくなったところで、ナイフを使って頭とわたを取ります。あとは海水でよく洗い、クーラーボックスに収めます。
自宅での下処理
持ち帰った二ザダイは、血合を取りながら、水洗いします。皮は、たわしを使ってゴシゴシ洗うと滑りが取れます。これをキッチンペーパーで包み、ラップをして冷蔵室のチルドに入れます。そのまま1~2日寝かせて熟成させると、うまみ成分がグンと増します。
おろす前にひと手間
次に二ザダイのおろし方です。一般的な3枚おろしで構いませんが、尾っぽの剣で怪我をしないよう注意が必要です。まな板にのせた時点で、尾っぽを切り落としておくといいでしょう。