「エサ取り名人」との異名を持つカワハギ。秋は良型の豪快な釣りから、小型のテクニカルな釣りまで幅広く楽しめるシーズン。今回はそんな同魚の各地概況と基本的な釣り方を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:上総湊・加平丸)
関東周辺船カワハギ釣況
関東周辺のカワハギの釣況を報告する。
内房周辺
内房上総湊では真沖、竹岡沖などが主戦場。加平丸では21日18~26.5cm1~9尾。彦次郎丸では29cm頭に1~9尾。17日は31cm頭に3~12尾。
内房勝山では例年10月~11月ごろから利八丸などで出船を開始する。
東京湾周辺
東京湾金沢八景の弁天屋でも出船を今月から開始。17日は20~27cm2~9尾。同地の一之瀬丸などでも近日出船を開始。
相模湾周辺
相模湾一帯も磯場や藻場などのフィールドが豊富。長井の儀兵衛丸では通年7時と11時半出船の2便体制。気軽に楽しみたい人にオススメ。21日は真沖の水深10~40m狙い20~27cm1~3尾。
小網代の太平丸では仕立で受け付け。茅ヶ崎のまごうの丸でも近日スポットでの出船を開始。
伊豆周辺
静岡伊豆でも、富戸のひろし丸などでは例年10~11月から順次出船。アベレージサイズが大きく、スレていないのでビギナーが大型を多数上げることも珍しくない。
船カワハギのタックル
カワハギの繊細なアタリを取るため2m前後の9対1~8対2の先調子竿が主流。オモリは25~30号。釣り場や潮流によって船長から指示がある場合従う。
近年、競技性が向上し、「立って誘い続けなければ釣れない」と勘違いされがちだが、2m以上の8対2~7対3調子の竿で、座ってアタリを聞いていく釣りが成立しない訳ではなく、竹竿などを使ってのんびり楽しむことができるのもこの釣りの面白いところ。
ただし、数尾釣ったハリやハリスは食いが落ちるので、マメに交換。そのため、自動ハリス止めを使ってスピーディーに行えるようにする。
アサリのハリ付け方
付けエサは、むきアサリが基本。殻付きのアサリや、冷凍のむき身など、船宿によって用意しているエサが違う場合があるので事前に確認を。数種用意している船宿もある。
殻付きを使用する場合は出船前に殻剥きを行う。そのため、出船時間の1時間前には到着しておきたい。
エサのハリ付けが雑だと、アッと言う間にカワハギにエサだけをついばまれてしまう。イラストを参考に、〝丁寧にこじんまり〟ハリに付ける。極小バリを使用する場合や、エサのアサリが大粒の場合は半分に切って使ってもいい。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>