釣り仲間と会話でも「今年は釣れてない」と話すことが多くなった。そんな状況を打破するために6月16日と17日の2日間、1日目は高原川、2日目は岐阜県の益田川水系で渓流釣りをすることにした。大物を掛けてみんなに自慢したいところだ。さて釣果はいかに?
1日目は高原川
平湯峠付近までは順調に進み、コンビニで当日の日釣り券と朝食を購入。峠に差しかかるころから小雨と霧で視界が十数メートルしかきかず、結果4時間強走りっぱなし。高原川漁協管内の下流部へ着いた時には白々と明るくなり、眠る暇もなく準備にかかった(仕掛けは図1)。
流れに仕掛けを入れてから2時間、1回アタリを取ったものの28cmのヤマメ1匹と、早々にポイントを諦め上流へ移動。双六の大橋から出合を見るが釣り人の姿はない。急いで対岸に渡り駐車場へ。
何、車が2台。
取りあえず支度を整え河原へ下りてみると釣り人が2人。ルアーとリールでエサの流し釣り。
話をして、2人の邪魔にならないようにサオを出してみるが、いいポイントへ流せず、ヒレが美しいニジマス2匹をハリ掛かりさせたところで上流へ移動した。
途中、橋の下のエン堤が毎回気になり、人の姿がないのを確認してサオを出してみる(仕掛けは図2)。ウグイ交じりで20~23cmの尾ビレが張ったベッピンヤマメを5匹活かしへ入れることができ、写真に納めようと手ダモの中に入れたのだが1匹逃走。結局、4匹のヤマメを写真に納め、世話になった元民宿へ。
年一回会い、お互いに元気な姿を見せ合う。
しばらく世間話をし、蒲田川の神坂エン堤上・下を探ってみようと行くが、下手よりルアーマン2人の姿を見て、槍ケ岳穂高の写真をカメラに納め、一気に下流の双六出合まで戻ることにした。
すでに先行者の姿はなく、河原を下ると一時より水量も若干少なくなったようで、流芯脇のヨレが攻めやすくなる。
このころから吹き上げの風が強くて長ザオが風にあおられ、エサが上下してアタリが取りづらい。
今回、私が用意したエサはバイオブドウ虫ジャンボ、ミミズ、イクラの3種。通常、この流れはオモリ6Bで底が取れるが、2倍の重さのオモリを付けて、両手でサオを振り、サオを先行させて流していく。イクラのエサではウグイで釣りにならない。ミミズにチェンジして始めて30分ぐらいで、
張った仕掛けが底へ沈む。アワセを入れると、強風をものともせずサオが弧を描く。
「キタッ!」強い引きがサオに伝わる。
いい魚だ。手ダモに収まったのは尺ヤマメ。ヒレピンでやや肥満体のナイスベッピンさん。
その後、25cmクラスのヤマメとイワナを追加。風はますます強くなり、腕が痛くなる。
しかし、いい流れに入ると、アタリが出るものの、アワセが決まらない。その後、強風との戦いのなか、強烈なアタリとともに尺上ヤマメとイワナを立て続けに手にできた。
検寸の結果、31.5cmと30.5cmの本流幅広ヤマメと33cmのイワナ。上出来だ。
時間から考えてもあと1カ所。朝一番に入った下流へ車を走らせ、サオを出してみるものの、20cm強のヤマメとイワナを1匹ずつ追加し、1日目の高原川での釣りが終わった。
明日は小坂川と益田川で狙ってみよう。