私が主宰する釣りクラブのメンバーである安田りいさんの釣行に同行した。行き先は愛知県常滑市の新舞子マリンパークで、サビキを使って手軽に釣れる小物を狙う。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)
新舞子マリンパークでサビキ釣り
雨が続く天気だったが、奇跡的にもこのタイミングで曇り空。8月とはいうものの暑過ぎず、涼しく快適にサビキ釣りを楽しめそうだ。
8月21日午前5時に新舞子マリンパークに到着。早速仕掛けの準備に取り掛かる。タックルは3.6mのチョイ投げザオに3号のナイロンラインを巻いた2000番のリールをセット。ミックスサビキの6本バリに、冷凍アミエビを使った下カゴ仕掛けで狙っていく。
りいさんは初めてのサビキ釣りだったが、カゴにコマセを入れて足元に落とすだけというサビキ釣りは非常に簡単でお手軽。しかも釣果も狙いやすいため、釣り初心者やファミリーフィッシングにお勧めしたい釣りだ。
1投目からイワシ登場
アミエビをカゴに詰めて足元に落とすと、1投目からフォール中にサオ先が揺れる。いきなりのヒットに、りいさんは驚きが隠せずびっくりした顔をしている。ゆっくりと一定のスピードでリールを巻き上げるよう指示。慎重にリールを巻き取っていくと、当日のファーストフィッシュである10cmのイワシが姿を見せてくれた。
いきなりの魚の反応に気を良くしたりいさんは、慣れない手つきでカゴにコマセを詰めて仕掛けを入れていく。早朝の時間帯にイワシが寄っているのか、すぐさまイワシのダブルヒットだ。
「イワシの大漁か!?」と期待を寄せたが少しずつアタリが遠くなり、ポツリポツリのペースにダウン。15分ほどするとイワシの反応がぱったりと消え、イワシの代わりにサッパが飽きない程度に釣れてくれる。
コマセとの同調がキモ
サビキを落としたときに水面にはキラキラと魚が反転する姿が見えるが、なかなかハリ掛かりしない時間が続く。魚の姿が見えているのに釣れないのはもどかしい気持ちになるが、なんとか魚に食わせようとあの手この手で誘いを入れて試してみる。
この日渋いなかでも一番反応が得られやすかったのが、コマセをたっぷりカゴに詰めて足元に落としたら、サビキの一番上のハリを水面付近で数秒ステイ。そこからコマセと同調させるイメージでゆっくりと仕掛けを沈めていくと、サッパからの反応がよく出た。
誘いのコツをつかんでからは、ゆっくりながら着実にサッパを釣り上げていくりいさん。サッパが食い上げて仕掛けが絡まってしまうなど、初心者らしいトラブルに見舞われながらも新舞子マリンパークのサビキ釣りを満喫した。