トラウトは広く回遊してることが多いため、ピンポイントでの釣りが成立しにくいです。今回は、釣果への重要な要素水温&ベイトについて解説していきましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
ヒントとなる「サーモクライン」
サーモクラインとは、簡単に言えば、暖かい水と冷たい水の境界線のことです。水は水温によって密度が変化します。このため、密度に差が出ると重い水は湖底に沈み、軽い水はその上に乗る形になります。
密度によって、音の伝播速度が変わるために魚探などで見ると、サーモクラインは横に一本のラインのようにモニターに映し出されます。サーモクラインが形成されると上層部の水は植物プランクトンによって、酸素が供給されますが、下層の水の酸素は湖に沈澱する栄養分の分解に使われる為に酸素濃度が少なくなります。
つまり低酸素状態が続きますので、魚は好んで下層の水には生息しなくなります。このようにサーモクラインは湖やダム湖などの夏の釣りを考える上で欠かすことのできないものです。
サーモクライン付近の水は栄養分は多いので、風波などで撹拌されるとそこにプランクトンが発生し、一時的にフードチェーンが形成されることもあります。一般的にサーモクラインより下層の水には魚はいないので、レイクジギングでの狙う水深は少なくてもサーモクラインより上を狙うことになります。
水は密度によって、音の伝播速度が変化しますので、サーモクラインは魚探で確認することが可能です。釣りをする前にサーモクラインの有無、深さを確認しておくことはとても大切です。
大型トラウトは夏に狙う
大型トラウトをレイクジギングで狙うなら、表層水温が上がりきった夏が狙いやすいというのは、トラウトの適水温域が狭まり魚の動きを掴みやすいことが大きな理由となっています。
特に夏の時期はトラウトを釣り難いシーズンでもありますが、レイクジギングはそのトラウトをダイレクトに狙えるメリットがあります。
今後は、トラウトたちの適水温期でレンジを掴み難いシチュエーションをどう攻略するか?がレイクジギングの課題となるかもしれません。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>