チヌ落とし込み(ヘチ釣り)解説 エサの使い分けが釣果UPの鍵

チヌ落とし込み(ヘチ釣り)解説 エサの使い分けが釣果UPの鍵

堤防に付着するイガイなどを食べにやってきたチヌ(クロダイ)を、シンプルな仕掛けでエサを落として狙う、落とし込み釣りとヘチ釣り。独特な釣趣と、チヌの強烈な引きをダイレクトに楽しめることが魅力の人気の釣りです。今回は落とし込み釣りとヘチ釣りの基本やエサの使い分け、釣り方のコツを、名手大田徹さんの解説をもとにまとめました。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター大田徹)

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堤防釣り 海釣り

落とし込みに最適な時期

落とし込み釣りの時期を四季ごとに解説していきます。

春からシーズンイン

基本的には深場から産卵期で浅場に差してくるチヌを狙うシーズンです。春は水温の変動も大きく、産卵前後でもチヌの活性が変わるため、それに応じて有効なエサやタナなども変わりやすくなります。状況に応じて最適な釣り方を探るのが楽しい季節ともいえるでしょう。

夏は最盛期

夏は堤防にイガイが多く付着するため非常に狙いやすい時期となります。特に狙いやすい時期は6月~8月ごろ。お盆を過ぎて水温が高くなるとイガイが堤防から落ち始めるほか、大雨などの水質変化によって落ちることもあるので、状況に応じてイガイエサが有効なのかを判断するのが夏の攻略のコツとなります。

秋はタナが浮く

秋も活性が高く狙い目の時期です。9月頃には堤防に付着したイガイが少なくなってくるので、フジツボや牡蠣、カニなどをメインに捕食するようになり反応するエサが変わってきます。また、表層の水温が適水温になるのでタナが浮きやすいのも特徴で、澄み潮のときなどは捕食する姿が見えることもあります。秋が深まり表層の水温が下がってくると底狙いに推移していきます。

冬は難易度が上がる

冬になり水温が下がり切るとチヌは水温の安定する深場に落ちてしまうほか、堤防に残っているチヌも活性が低いため狙いにくくなります。狙う場合にはポイント選びが鍵になり、温排水の影響があるポイントや、水深のあるポイントを狙うといいでしょう。またエサ選びも堤防に付着するエサが少なくなるので、匂いでアピールする虫エサやパイプ虫、動きでアピールするモエビなどが有効になる場面が多いです。

落とし込みに向いた時間帯

ラインや目印が見える日中に狙うのが基本となります。他魚と同じくマヅメ時や潮の動く時間帯で活性が上がるので、絡めて釣行するのがベストです。

とはいえチヌは夜行性で夜に警戒心が下がる魚なので、ケミホタルなどを道糸につけてアタリをわかりやすくし、夜釣りで狙うのもありです。

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