晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介

晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介

早いもので今期のアユ釣りも終盤戦。これからは25cm以上の大アユが釣れる季節だ。そこで今回は、大アユ攻略のノウハウを紹介したい。今年こそ、夢の尺アユをゲットしよう!

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)

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淡水の釣り アユ釣り

引き釣りで攻略

アユ釣りでは大きく分けて、引き釣り(瀬釣り)と泳がせ釣りがある。両方覚えるのがいいが、大河川で急瀬や荒瀬を釣る場合は、引き釣りの方が釣りやすいので、今回は引き釣りを紹介する。

引き釣りは流れが速い河川で有効で、長良川や九頭竜川のような大河川は、引き釣りで攻略するといいだろう。

晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介流れが速い河川で有効(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)

引き釣りはサオを寝かせて、穂先はやや上流に向ける。イトを張り気味にして、サオの操作で野アユを誘う。目印の位置は高めで、サオの2節目の所に一番下の目印を合わせる。水深によって目印の位置は調整する。

オモリ&背バリを使う

ノーマル仕掛けで沈めばいいが、沈まない場合はオモリや背バリを使う。特に急瀬や荒瀬では背バリやオモリは欠かせない。オトリを確実に底流れに沈めるために、オモリを使う。

晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介オモリと背バリを使いこなそう(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)

私の場合は1~2号をメインに使う。オトリの沈み具合でオモリを増やしていく。例えば1号のオモリを付けてオトリが流れに負けて流されているときは、1号を2個にしたり1号と1.5号を付けたりする。

号数のオモリ1個より2個付けた方が、根掛かりしにくい気はする。オモリを使うときはサオが重要で、穂先が硬くパワーのあるチューブラのサオがオススメだ。穂先が軟らかいと、オモリが石の間に入りやすく根掛かりしやすい。

攻め方

攻め方としては、まずは石裏など流れの緩い所にオトリを沈めて、流れの筋へ誘導する。オトリの動きを手伝うように、サオ先を上流側に引き上げていく。引っ張りすぎるとオトリが浮いてしまうので、慌てずゆっくり引き上げる。

3~4回探って反応がなければ、1歩か2歩前に出て同じように釣る。前へ出ることができなければ、2~3歩下がる。とにかくオトリを広く移動させ、数多くの野アユにオトリを見せることが大事だ。瀬を手前、中央、奥と分けて攻めるといい。

終盤の流れの緩い場所にアユがたまり始めてからは、背バリで攻略。背バリを打つと、オトリを安定感が良くなる。私はV2背バリを使っている。

背バリを使うことで、オトリのオデコがルアーのリップの代わりをするので、沈みが良くなる。イトを張るとオトリが潜るので、流れが速くてもオトリが浮き上がりにくい。

取り込み

引き抜きはマスターしたい。流れの急な瀬で大型のアユが掛かってサオがのされる人がいるが、大型の野アユが掛かってからの対処法とし、下ザオのときに野アユが掛かるとのされやすい。やや上ザオで構え、掛かってきたらサオを寝せたままグッとこらえ、サオを目いっぱい絞ってからゆっくりとサオを立てる。自分の真上にまっすぐ立ってから引き抜くと、フワッと引き抜ける。

晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介引き抜きはマスターしておきたい(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)

もし下ザオで野アユが掛かった場合は、のされ気味で引き抜くとライナーで飛んできて、キャッチミスやトラブルの元になるので、無理に抜かずにサオを曲げてゆっくりと自分が近づき、自分の真上にサオが立ってから引き抜こう。

立ち込んで釣りしてる際に、大型のアユには上級者向けだが九頭竜返し(振り子抜き)を覚えたい。片手で引き抜くより両手で引き抜くため、大型のアユは取り込みは楽だ。

九頭竜返しのやり方としては、片手で引き抜くときと逆手に持つ。利き手にもよるが、私の場合は右利きの人は右手が上で左手がグリップ側を持つ。

晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介上級者向けの九頭竜返し(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)

サオを絞るまでは一緒だが、片手の抜きと違うのはややサオが斜めで引き抜き、掛かりアユとオトリを自分から遠く離して回す。近くだと掛かりアユの重さでバウンドして、バラシの原因になる。

自分の上流に掛かりアユとオトリを落とすと、自分に向かって流れてくるから、オトリの少し上のイトをつかんでタモ入れするといい。

寄せを覚えよう

大河川でのへチや小中河川など、緩い流れでは寄せた方が確実に取り込める。基本はやはり大アユは無理に抜かず、寄せて取り込むようにしたい。

晩夏のアユ友釣りは大型にロックオン 尺アユ攻略のノウハウを紹介確実に取り込むなら寄せ(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)

流れの緩い場所にサオで誘導し、水中イトをつかむと切れてしまう可能性があるので、オトリのハナカンの少し上のイトをつかむ。そしてタモを水中に入れ、掛かりアユを取り込む。

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