山梨県富士河口湖町にある海抜900mもある西湖は、今まさに好機。これから夏に向かって両ダンゴの底釣りや深宙で、良型の強引を楽しめる。クリアレイク特有の難しさはあるが、ポイントと釣り方が決まれば40~50kgの釣果も珍しくない。今回は北岸にある舟宿丸美からの実釣記を交えながら、同湖の楽しさを戸張に伝えてもらおう。今回は底釣りのエサについて聞いてみた。
今回のエサの選び方
西湖を楽しむためのエッセンスについて話を進めてきたが、肝心なことをまだ戸張に聞いていなかった。
西湖、とくにクワルビに代表される藻場の釣りではどのようなエサがいいのだろうか。藻場と平底(硬い底)に分けて解説してもらおう。
藻場でのエサ
藻場ではタナがとても重要だと前回説明してもらいました。であればタナ調整はすでにでき上がっていて、それでもアタリが出づらいと思われるような場合ですよね?
そのようなときはどうすればいいでしょうか?
どうすれば?
つまりタナは底釣りで、エサやセッティングをチョウチン釣りのようにするわけですね。
「はい。チョウチン釣りならばエサはもっと軽くなるはずですし、ハリスも長めになるはずです。そうして上層からの触りを重視して、ナジみきるまでにアタらせてしまうイメージに持っていきます。
ただし何度も言うようですが、タナは底釣りです。底を切り気味のタナとも言えばいいでしょうか。」
つまり凄麩や天々、カルネバなどを使って軽くて持つエサにするわけですね?
と言いますと、エサが持っていないことによるカラツンもあり得ると?
エサの比重に関わらず藻場では、とくにエサ持ちが重要なのですね。
であれば、ネバる素材をうまく使っていきたいところですね。
平底
「平底と言っても傾斜のない底という意味ではなく、地底に藻や草などがない硬い地質の底のことだと理解してください。
エサは通常の底釣りブレンドでOKです。セッティングも完全な底釣り仕様でいいでしょうし、タナも上バリトントンが基準で大丈夫です。問題はカケアガリの状態と地底の凹凸でしょうね。」
つまりフラットな底はないに等しい?
であれば底がどうであれ、釣っていかなければなりません。そのためにはハリス段差を広めに取ることでしょうね。通常5~10cm段差が標準ですが、凹凸がきついなら10~15cmでやってみるといいでしょうね。」
何があっても、下バリだけは最低でも底を切らないようにするわけですね?
藻や草などがない底では、エサは通常の底釣りタイプでいい。しかし、底の形状には要注意だということですね。
<戸張 誠/TSURINEWS編>
貸しボート民宿・丸美