梅雨が明ければ、いよいよアユ釣りは最盛期に突入だ。ここでは最盛期の瀬釣りをテーマに解説していく。ぜひトモ釣り本来の釣りが楽しめる時期を満喫していただきたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松森渉)
トモ釣り最盛期突入
最盛期のアユはナワバリをしっかり持っており、瀬で掛かることが多い。目印は吹っ飛び、サオはバット部から曲がる。アタリが鮮明で引きも強い。そして数釣りができるのも最盛期だ。
今回は最盛期の瀬釣りをテーマに、釣り方などを紹介したい。
釣れる河川とポイントを選ぶ
まずは釣れる河川やポイントに釣行しなければ、本当に楽しい釣りはできない。ただ梅雨が明ければほとんどの河川が最盛期に突入するので、この時期は河川選びに迷うことも多い。そしてコロナの影響もあるので、移動に制限があるかもしれない。
中部で選ぶなら、やはり岐阜県の長良川郡上エリアは鉄板だ。初期は低迷しても、本番は毎年梅雨明けからなのでお勧めだ。そして渇水状況なら長良川中央漁協管内も視野に入れた方がいい。飛騨方面なら奥飛騨の高原川、宮川水系も爆釣するのはこの時期だ。
北陸なら九頭竜川や神通川。九頭竜川は初期にイマイチだった上流部の坂東島地区が良くなり、神通川も中流部や上流部が良くなってくる。情報収集はSNSを駆使すれば、大まかな状況はつかめるはずだ。また各河川のライブカメラや水位計を常にチェックすることも重要。どの河川にもベストな水位は必ずある。
常に水位をチェックしていれば、もし爆釣を逃しても次回や来年釣行する際に役立つからだ。そして最も信頼できるのは各河川の地元の釣り人の情報だ。
最盛期は瀬を攻略しよう
最盛期のアユ釣りといえば瀬釣り。ナワバリ意識が最も強くなる最盛期のアユは、瀬にナワバリを作る。瀬にナワバリを作ったアユは、瀬以外でナワバリを作ったアユよりも追いが良く掛かりやすい。
条件が良ければ、オトリを沈めただけでも掛かることは珍しくない。ただ難点なのが瀬は流れの押しが強く、オトリアユを安定させにくい上に弱りやすい。最盛期に数釣りをするには、いかにして瀬を攻略するかがカギとなる。