ライトゲーム界隈で近年「ドリフト」という言葉がよく聞かれる。簡単に言うとリグを漂わせて釣ることだ。軽量リグをふわふわさせておくと魚の口に入りやすい。ドリフト釣法を覚えておこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
「ドリフト釣法」とは?
ドリフト釣法とは、軽量リグを漂わせて釣るもの。前提として、エステルライン運用で、軽量リグを潮になじませて魚に見つけてもらう。一連の手順は以下の通りだ。
1.キャスト
2.着水、ラインを任意のレンジに送り込む
3.ラインスラックを回収
4.任意のレンジを外さないように、あるいはあえて外したり沈めたりしながら漂わせる
5.ラインスラックを回収
6.ちょん、と軽い誘いを入れると同時に、リグが海中のどこにあるか確認
以上だ。この工程で言うと、4、6のところでアタリが出やすい。水なじみのいいエステルのラインテンションを張っておけば自動的にハリ掛かりするので、ノーアワセでOK。
軽量リグを、ラインスラックだけ取って、あとは放っておく。
なんとも適当、放任主義的な釣りである。だが釣れる。
ノーアクションか微アクション
ドリフト釣法を極めるアングラーは本当に一切何もしない。粛々と静かにラインスラックだけ取る。忍耐強く漂わせる。ノーアクション。
ただドリフト釣法の初心者は、ノーアクションだとさすがに不安になるだろう。1匹、2匹と釣れて再現性が見えてくると安心できるが、何もやらない、という釣りは最初は神経が保たない。リグの所在を確かめるという意味で、サオ先で軽くちょんと微アクションを入れてやると、釣っている感を持って操作できる。はじめはそうしよう。
ヘッドウェイトとレンジ
ドリフト釣法はヘッドウェイトが難しい。たとえばまあまあの潮が動いている水深もある海で、0.8gを3分くらいドリフトさせていると、「え?」と思うようなタイミングで根掛かってしまうことがある。その前にカサゴが食ったりする。つまりまったくの「放っとけ」でいくと、うまくいかない。
しかし釣り方のセオリーとしてまったくの「放っとけ」でないとドリフト釣法ではないし、アクションの加減次第でせっかくそのワームを見ているかもしれない魚が見切るかもしれない。
うまくリグをハンドリングするためには、着底しないヘッドウェイトで、時間を決めて釣るといいだろう。たとえば水深3~4m程度の海ならば、0.2gで投げて、その範囲を2分で釣る。次に0.4gの範囲で1分釣る。反応しなければ場をかえる。
ドリフトは潮に任せる釣りなので、潮が動いていない、波がないという状況ではそもそも成立しにくい。アジやメバルもまた潮に絡むので、動いている潮を見つけて、その中を漂わせて魚に見つけてもらう、というイメージで釣ろう。