伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「カクシンで両ダンゴ革新」。今回は両ダンゴ用のベースエサとして発売された新エサ『カクシン』のブレンド性について考えてみる。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
ブレンド性について
今回はブレンド性についてですが『カクシン』は、そもそもブレンドして使うエサですか?それとも単品?
「それはユーザーが決めることでしょう。とくに単品がいいとか、ブレンドしてはダメなんてことはないよ。むしろブレンド前提で使ったほうが、このエサの特徴を生かせるだろうしね」
“軽くて芯残りする”が『カクシン』の特徴ですから、そこにプラスアルファを求めたいならブレンドすればいい、そういうことですよね。ではどのようなブレンドがオススメでしょうか?
「『バラケマッハ』『コウテン』『凄麩』なんかが面白いよね。比率はいずれも『カクシン』500ccに対して各粉が200cc+水200cc。簡単でしょ」
エサの配合3例
ブレンドするエサそれぞれの特徴は、以下のとおり。
『バラケマッハ』……これをブレンドすることで微粒子のバラケ性が増し、エサ玉の開きが増す。
『コウテン』……カクシン単品よりも若干だが比重が増し、エサの芯が硬めに仕上がる。あと少しだけ、エサの踏ん張りをアップさせたい時に有効。
『凄麩』……エサの膨らみが増して、粗目の麸によって視覚的なアピール力にもつながる。
ブレンドするエサはそれぞれ粉200ccのようですが、たとえば『カクシン』600ccでブレンドエサが100ccではダメなんですか?
「そんなことはないよ。ただ少なくとも、『カクシン』の分量は500ccをリミットにしたい。これ以下だと『カクシン』のオリジナリティーが活かせなくなるからね」
つまり何をブレンドするにしても、粉の総量は700ccで『カクシン』の最低必要量は500cc。そして水が200ccということですか?
「そのような目安でいいと思うよ。まあでも、これらはあくまで基エサの話だから、そこから手水なり手もみなどを加えて微調整していくのは言うまでもないよね」
色々試してみよう
個人的にはマッシュエサのブレンドにも使えるのではと考えているのですか、いかがですか。
「それは面白いね。とくに浅ダナ狙いのマッシュにはいいかもね。そうでなくてもマッシュは持たせるのが難しいエサの一つだから、『カクシン』をブレンドすることでマッシュエサが簡単に扱えるようになるかもしれないね」
では、トロ巻きセットのバラケはどうでしょうか?
「(トロ巻きセットは)バラケが付いている時にアタらせる釣りだから、芯残りのよさがウリの『カクシン』なら、配合パターンによっては、いい仕事をしてくれそうだね。まだやったことはないけど、今度試してみるよ」
オススメのブレンド例が見つかったら、教えてください。
次回は「マッシュポテトを使おう」です。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>