6月16日、大物漁場で知られる福井の玄達瀬が解禁を迎えた。今回は玄達瀬における完全フカセ釣りのヒラマサ攻略法を4つのポイントを踏まえ紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 鈴木利夫)
いよいよ投入
船上で投入前にドラグはしっかり締めて、船長からの投入合図を待つ。その間にまきエサのオキアミをシャクで5~6杯海面にまく。リールのクラッチをフリーにし、さしエサのオキアミの尾は切り2匹掛けでハリに刺す。
仕掛けの投入を終えたら、再びオキアミをまいてここでまきエサはいったん終了。潮が速いときは手でラインは送らなくてもいいだろう。スプールが回転し始めたら、あとはアタリを待つだけだ。
仕掛けを回収するときは、同船者と回収時点の距離を教え合うこと。またさしエサの有無の情報交換も重要だ。全員が協力してヒットゾーンを探し当てよう。仕掛けを回収してさしエサがなければ、次投はその数値の手前でラインが勢いよく飛び出すだろう。
青物は回遊魚だからまきエサは頻繁にまいて、いち早くブリ、ヒラマサを呼び込もう。それぞれ仕掛けを回収する時間を、極力少なくすることを考えること。
ヒット〜取り込み
ラインが飛び出してサオがたたかれたら、慌てず素早く電動の高速で巻き上げる。モタモタしていたらハリ掛かりしたヒラマサは、瞬時に岩礁へ逃げ込む。ここで岩礁にハリスが擦れてブチ切られることが多い。
強引に巻き上げて暴れるヒラマサを岩礁から引き離し、アングラーが主導権を握ることが重要だ。岩礁からヒラマサを遠ざけたら、強烈な引きに耐えてかわす。そして豪引を楽しみながら巻き上げればいい。
巻き上げ途中にも突っ込みもあり、ネットに収めるまでは油断禁物だ。同船者にヒラマサがヒットしたら、隣の人は群れが逃げないように、必ずまきエサを絶やさずにまくこと。
ブリやヒラマサは寄せてきても、大暴れして船底に潜り込もうとする。タモ入れは船長に任せよう。そこで先に述べた仕掛け長3m。この長さならタモ入れは容易なはずだ。ヒラマサやブリを仕留めた後は、ハリ先のチェックはその都度必要だろう。さらに根ズレしている可能性があるため、ラインとハリスの損傷確認は忘れてはならない。