アユトモ釣りのお勧め河川として、今回は飛騨川漁協管轄エリアを紹介する。6月12日解禁の白川と26日解禁の黒川をピックアップした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)
黒川のポイント
黒川は穴場的な川だったが、昨年は白川をしのぐ混雑ぶりで、釣り場としては黒川集落の池尻橋周辺が上限だろう。私は7mの短ザオで釣り歩いているが、そこから上流は川幅が狭く7mでも攻めきれない。黒川で短ザオならではの釣り場としたら、下野橋から神田橋の間に多く点在している。
特にあじさい観音や不動滝周辺は2~3日では釣り歩けない距離と落差がある。渓流釣りのようにこっそり1人で未知のポイントを探っていくのも面白い。サオが短いと掛かったときにタメが利かないので、水中イトをワンランク太くしていく必要がある。増水時は2ランク太くてもいい。
釣れるサイズは水量から想像する大きさを超えてくるが、白川と同じサイズが交じるので驚くだろう。佐見川も同様で、9mのサオが振れる所は混雑していてたたかれているので、そこを避けて短ザオならではのポイントを探してみるといい。
初めての場所で好釣果だったとしても、同じ場所を釣らないようにして手つかずの所を探すことを心がけていれば、場所を覚えるし引き出しが増える。小河川は場荒れが早いから、ダメと判断したら場所移動を繰り返していくのが肝心だ。
昨年は短ザオで70匹超え
昨年の黒川解禁日の様子は、午前6時に宮治橋に到着したが、9mのサオが振れる場所は見渡す限り満員御礼。2つ下流の下山橋に移動し、初めてのポイントを覚えるつもりで橋の上流をやってみると、奥には7mならではのポイントが点在していて連発。結果70匹オーバーで最長寸は21cmの90g級だった。
普通に9mのサオなら先行者とつぶし合いになり、こうはいかなかったと思う。大人数で釣るポイントではないが、小河川では短ザオの準備をしておくと、また違ったアユ釣りの世界が広がると思う。
<週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人/TSURINEWS編>