【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も

【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も

アユトモ釣りの好場として、富士山の東麓と丹沢山系を源流とする酒匂川を、山北地区、松田地区、小田原地区に分けて紹介する。場所によっては電車釣行も可能な川だ。

神奈川県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也)

アバター画像 TSURINEWS編集部

アユ釣り 淡水の釣り

管理された釣りやすい河川

酒匂川は、富士山の東麓と丹沢山系を源流とする延長46kmの二級河川。静岡県内では、鮎沢川と呼ばれる。

上流部の静岡県御殿場市付近は富士山の裾野が広がり流れが穏やかだが、県境付近の小山町から山北町では谷が深くなり、大石や大岩が点在する渓流相となる。

松田町までくると平野が広がり流れは穏やかになり、東流から南流へと流れを変えて小田原市内で相模湾に流入する。流れと並行して、JR御殿場線と小田急小田原線が走っており、場所によっては電車釣行も可能。

いつもは穏やかな川相だが、ひと雨降ると流れが一変。とくに、県境付近で局地的な雨が降り、鉄砲水によりキャンパーが流されたり、釣り人が中洲に取り残されるなど水難事故があとを絶たない。暴れ川であることを最初に述べておく。

釣況に応じて追加放流あり

天然遡上の情報は乏しいが、2月時点で近くの大磯港や早川港に稚アユの群れが見られたようなので、例年並みではないだろうか。ただ、遡上期に見られるサギやカワウの姿が少ないとの情報もある。解禁してみなければ分からないのが現状だろう。

また、漁協が解禁前放流のほか、釣況に応じて追加放流を実施している。昨年の実績は、解禁前に海産蓄養4.5tの放流量。

地区別に概況を紹介

山北町川西で本流筋の鮎沢川と支流の河内川が合流し、それより下流を酒匂川と呼ぶ。高瀬橋周辺で皆瀬川、滝澤川、新大口橋周辺で内川、尺里川、足柄大橋上流で川音川、飯泉川周辺で金瀬川、狩川が合流する。同川のアユ釣り場は、山北地区、松田地区、小田原地区に大別できる。川音川と狩川は、短竿でのアユ釣りが可能。

【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も酒匂川略図(作図:週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也)

山北地区

山北地区は、大きく蛇行しながら山間部を流れている。河内川から川西橋間は川幅が狭い大石が点在する渓流相で、水温が低く肌のきめこまかいアユが釣れる。清流志向の釣り人にオススメ。

【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も山北地区の様子(提供:週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也)

川西橋からローリングダム間は、発電機用の水を循環させており、比較的水温が高く育ちが早い。こちらは大型、良型狙いの人に向く。

足柄橋上流の山北堰堤が魚止めとなっており、これより上流は放流魚のみの釣り場。新大口橋上流にオトリ店があり、それより上流に入川する場合にはここでオトリを購入する。この辺りまで来ると川幅が広く、山間のアユ河川のイメージ。大石が点在し、流れの変化も多いので、ポイントは見つけやすいと思う。

松田地区

松田地区は、オトリ店が多く、酒匂川での中心的なポイント。JR松田駅と小田急新松田駅から近く、十文字橋を中心とした電車釣行も可能。

【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も松田地区の流れ(提供:週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也)

底石は比較的大きく、文命床止工下流に流れが絞られた急瀬があるが、それ以外は平瀬やトロ瀬が続く。適度な流れの瀬が続き、初心者や年配者にも釣りやすい。十文字橋周辺や足柄大橋周辺は人気の釣り場でいつも混んでいる。

小田原地区

小田原地区は、小田急線が並行して走っており、栢山駅、富水駅、蛍田駅が利用できる。

【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も下流域の小田原地区(提供:週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也)

急瀬や早瀬と呼ばれる流れはほとんどなく、平瀬やトロ瀬、チャラ瀬が中心の流れとなる。小砂利底に頭大の石が点在する川相なので静かに泳がせることが釣果アップにつながる。水深10cmほどの浅場で釣れることも少なくないので、入川時は細心の注意を払おう。

遡上の多い年は、狩川も好釣り場の1つとなる。コロガシ釣りが許可された釣り場なので根掛かりが多発することもあるが、アユは生息している。

【2021神奈川】鮎トモ釣りオススメ河川:酒匂川 電車釣行OKな場所も支流狩川の様子(提供:週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也)

<週刊つりニュース特別版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
酒匂川
この記事は『週刊つりニュース特別版』2021年5月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。