5月5日、敦賀市色ケ浜の泰丸Ⅲアクションズの半夜便で、マイカのイカメタルを楽しんだ。土砂降りの荒天だったが、ベタ底狙いで良型の本命を釣り上げたので、その模様を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・鈴木利夫)
泰丸Ⅲアクションズでイカメタル
5月5日、福井県敦賀市色ケ浜から出船する泰丸Ⅲアクションズの半夜便で、釣り仲間5人と一緒にマイカのイカメタルを楽しんだ。当日は熊澤さんの車に便乗して、雨のなか敦賀に向かった。
午後4時ごろ船宿に到着すると、駐車場はなんと満車状態だ。やはりマイカは人気が高いことがうかがえる。朝から敦賀方面は大雨爆風だが、夕方から波風は徐々に収まる予報だ。泰吾船長とあいさつを交わして、最近の釣況を聞いてみた。
例年ならムギイカが釣れる時期だが、「今年はマイカの回遊が早いね」と話す。私たちの釣り座は抽選で、右舷ミヨシから5人が並んで座ることになった。
イカメタルタックル
午後5時に全員が船に乗り込んで、敦賀沖のマイカポイントに向かう。沖は小雨交じりでも、ナギでイカメタル日和だ。航程30分ほどでマイカのポイントに到着。この日潮は緩く、アンカーが入ってカカリ釣りでマイカを狙うようだ。
「水深93m、鉛スッテ20号を準備してください」と、船長からのアナウンス。全員イカメタルで投入すると、泰吾船長から「集魚灯が効きだす午後7時30分ごろからが時合いです」と案内放送が流れた。
ミヨシの釣友が連発
やがて小雨がやんで、いよいよ条件は整った。私は時合いに備えて軽い食事と釣り談義。ワイワイガヤガヤも楽しいものだ。そんななかで「左舷側でマイカが上がりました」とアナウンス。やがて頭上から強烈な集魚灯が照らされた。
ここから船中全員が集中力を高め、ソフトにマイカを誘う。泰吾船長からは「今の時期のマイカはベタ底狙いです」とアドバイス。
若狭湾一帯はいさり火が輝き、北陸の風物詩と呼ばれる幻想的な雰囲気となった。右舷ミヨシでサオを出している釣友の木村さんは、連発でマイカを仕留めている。ここからプチ時合いになり、マイカが頻繁に抜き上げられる光景が見られた。
ベタ底狙いで胴長25cm
私もベタ底で誘い上げた瞬間に、ロッドが軽く押さえ込まれた。即アワセを入れると、確かな重量感と生命反応。「よっしゃ!乗ったぞ」と、隣の熊澤さんに伝えた。ベタ底93mから手巻きはつらいが、鋭い突っ込みが手元に伝わる。
やがて良型マイカを浮上させて一気に抜き上げた極太マイカは、胴長25cmほど。
釣友二人にダブルでヒット
すると熊澤さん、ノリさんも「乗った!」、「俺も乗せたぞ!」と大声が上がる。ダブルヒットすると、お祭り騒ぎでにぎやかだ。
やがて土砂降りの大雨が海面をたたくようになった。こうなるとマイカの活性上昇に期待がかかる。
そんななか木村さんはうまい誘いで、マイカを黙々と仕留めている。釣友の近藤さんも大きくサオを曲げ、マイカを仕留めて笑顔。
私はそんな光景を見ながら、終始ベタ底でイカのアタリを待つ。サオ先が浮いた違和感でサオを持ち上げると、案の定うれしいイカの重みが伝わり、サオが曲がった。
ゆっくり巻き上げてくると、鋭い突っ込みでマイカが足切れしないかヒヤヒヤドキドキ。だがこのスリルがたまらないのだ。やがて浮上させた良型マイカは、触腕2本でエギをガッチリ抱いていた。