「100歳まで釣りを続けたい」。そう語る中村さんが、87歳の誕生日プレゼントとして贈られた釣り体験ギフトで外房コマセイサキ・ハナダイ釣りに挑戦した模様をお届け。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部 佐藤)
増栄丸でイサキ・ハナダイリレー
取材当日、外房片貝港に4時集合。増栄丸のイサキ~ハナダイリレーに乗船。まだ、薄暗いなかタックルの準備を済ませると、同4時30分に出港。
予報に反し、ウネリが高い。航程1時間ちょっとで太東沖に到着すると、タナ24~20mで開始。船宿推奨のカラーバリにオキアミエサを付けて投入。潮が速く、ミチイトが急角度で斜めに入る。
船が大きく上下するなか、船べりに身体をあずけ、一定のリズムで指示ダナ上限まで誘い上げる。アタリがなければビシの位置を下限まで下げ、誘い直して回収。コマセを詰め直して再投入。
ダブルヒット交えイサキ好釣
2投目、止め気味に待っているとククッと竿先に反応。電動は使わず、手巻きで上げてくると下バリに茶褐色の魚体を確認。ポーンと抜き上げたのは25cm級のイサキ。
隣の林さんは、ひと回り大きいサイズを一荷で取り込む。
速潮対策が奏功
このあと、船中ぽつりぽつりのところ、林さんだけは堅釣。速潮対策として仕掛けを伸ばし、コマセの放出量をセーブ。指示ダナ上限を中心に30cm超を含め、オケに魚が溜まっていく。中村さんも休むことなく手持ちで続けダブルで取り込むシーンも。
ハナダイ狙いに転戦
8時30分、イサキ釣りが終了。1時間走った片貝沖の沈船周りでハナダイ釣りにリレー。竿やビシはそのまま、仕掛けを空バリ+ウイリーの4本バリに交換。「タナ24~20m、これより下げると根掛かりするので気をつけて」と、船長のアナウンス。
スーっとシャクったあと、竿先を下げながらリール1~2回転。少し長めのステイを交えながら誘っていると、小さなシグナルで手のひら級のハナダイに「小さいね」と苦笑い。しばらくアタリがないまま沖上がりの時間が迫ってくる。
30cm超ハナダイをキャッチ
それでも諦めず、移動のとき以外、座ることなく釣り続ける。11時前、この日一番の強い引き。時々リールからミチイトが出され「やっといい型が来たかな」と、少しずつ巻き上げていく。やがて、海中に薄いピンクの魚影が見え、タモに収まったのはサイズアップの30cm超。イサキこそ師匠に及ばなかったものの、ハナダイは船中トップの3尾で納竿。