4月11日、西幡豆鳥羽海岸に知人2人と潮干狩りに出掛けた。狙いはハマグリだったが、本命もそこそこにマテガイとりに熱中してしまった。独特のとり方を交えリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
マテガイのとり方
ここで簡単にマテガイのとり方を紹介しよう。
1.穴を探す
マテガイの穴を探す。表面に穴がなくとも、園芸用品のねじり鎌(100円ショップでも購入できる)で丁寧かつ水平に5cmほど掘ると穴が出てくる。穴が出てこないところにはいないため場所移動が吉だ。
ちなみに、潮干狩りの定番アイテムの熊手は穴を潰してしまうためマテガイには不向きだ。穴はマテガイの形になっているため、円形というより菱形に近い。円形の穴は別の生き物の可能性が高い。
2.塩を流し込む
マテガイの巣穴を見つけたら塩を流し込む。こちらも100円ショップなどで手に入る調味料入れなどに入れておくと便利だろう。マテガイのいる巣穴に塩を入れると急な塩分濃度の変化に驚いたマテガイが水を吹いたり飛び出してくる。なかなか飛び出して来ない時は追い塩で確実に仕留めたい。
3.ゆっくり引き抜く
マテガイが飛び出してきたら、殻を掴みゆっくり引き抜く。やる気のある個体は引っこ抜かれまいと踏ん張ってくる。その時は無理に引き上げず、膠着状態にしておくと10秒弱で力尽きてすんなりと上がってくる。無理に引き上げるとマテガイの足が千切れたり、殻を強く掴みすぎて潰れたりしてしまうので要注意だ。
塩を使わない方法も
ちなみにマテガイは塩を入れなくても、穴の横を深く掘り進めて手で強引に探してとることもできる。しかし疲れるのと、薄いマテガイの殻が割れてしまうリスクが上がってしまう。実は掘り進めてとるのは達成感があり私は嫌いではないのだが。
マテガイは独特のルックスと面白い採り方で、要領さえ解れば誰でも楽しめる。私の拙い文章では伝えられない面白さがあるため是非ともやってもらいたい。
貝料理を堪能
マテガイとりを楽しんでいるうちに、あっという間に潮が寄ってきてしまいタイムアップ。我々はハマグリこそポツポツだったがマテガイで楽しむことができ、満足で引き上げた。
砂抜きをしながら家に戻り、マテガイは当日には酒蒸しに。ハマグリも翌日同じく酒蒸しにしたが、いずれも非常に美味だった。
潮干狩りを楽しもう
潮干狩りでは貝以外にもスナモグリ、ワタリガニ、テッポウエビなどの様々な生き物も多く見つけられる。タイドプール状になった所には小魚が取り残されることもある。そういった多くの小さな命を見つけ観察するのも楽しみ方の1つかもしれない。
長いところでは夏寸前まで続く潮干狩りシーズン。本気で貝を採りに行くのも、小さな子供といろんな生き物を探しながら楽しむなど、それぞれの楽しみ方で潮干狩りを満喫してほしい。
<永井航/TSURINEWSライター>
西幡豆鳥羽海岸