春先にチヌとハネの両方を狙うなら、釣り方はエビまきが正攻法。シーズンの開幕ダッシュを飾ろうと、神戸・第6防波堤に釣行した2日間の釣りをリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
37cmチヌお目見え
気持ちを切りかえて釣りを続行。先ほどバラした場所は魚が散ってしまっただろうと、仕掛けを入れる場所を少しずらせて、わずかな可能性に賭ける。すると朝にハネを仕留めた隣の人がサオを曲げ、2匹目を仕留めた。私にもチャンスは残されていると、まきエサの同調ために底まき器を手に取った時、一旦置きザオにしていたサオがガクガクっと引きずり込まれそうになった。
慌ててサオを手に取ると強い引き、魚が掛かっている。今度こそとドラグを調整し、サオを立て、やり取りの主導権を握る体制を整えた。魚の抵抗は続くが、慎重に浮かせると、海面にチヌが姿を現した。空気を吸わせて動きを止めてタモ入れに成功。37cmのチヌを捕獲したのは11時過ぎだった。
最終的に釣果はこの1匹だけだったが、手間暇かけたまきエワークが実を結び、手にした獲物の喜びは数では測れない。大満足で12時の迎えの便で波止を後にした。
乗船場に戻り船長に釣れたと報告すると、よかったですねと労いの言葉を貰った。自宅に戻り、釣果のチヌは煮つけと塩焼きで賞味した。
今後の展望
船内で同船した常連の話によると、春先のハネ・チヌは居着きの魚が一旦下火になるが、4月から5月にかけて外海から魚が入ってくるので、再度チャンスはあるとのことだった。また船長からは、アジのほか、ヘチ釣り・落とし込み釣りでチヌも狙えるだろうと、期待の持てる話が聞けた。
神戸港東エリアの沖波止はルアーフィッシングのイメージが強いが、エサ釣りでもGW過ぎまで十分楽しめそうだ。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>