大阪では3月に非常事態宣言が解除され、このタイミングで渓流も解禁を迎えたので行ってきた、1日の奈良県十津川村のアマゴ解禁釣行の模様を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター奈良鱒兵衛)
解禁日に十津川村へ
3月1日午前1時、渓流へ出掛けるにはいつもよりかなり早い時間だがが、解禁日ということで年券の購入や入川ポイントの確保のために出発することにした。五條市に、入りコンビニで十津川村のアマゴの年券を購入して、国道168号線で十津川村へ向かった。
十津川村は日本で一番広い村として有名だが、この広さゆえに十津川本流に流れている支流の数も多く、さらにこの支流に流れている谷の数も多く、どこに入るか迷ってしまう。禁漁になっている場所や立ち入り禁止になっている場所もあるので注意が必要だ。
芦廼瀬川で渓流ルアー釣り
解禁当初は支流で入川等の案内板があるポイントは人気があるが、今年の解禁は芦廼瀬川のお気に入りポイントへ向かうことにした。国道168号線から芦廼瀬川沿いの道に入る頃に霧雨のような雨が降ってきた。川の様子は暗くて見えないがしばらく上流へ走った。お気に入りのポイントには先客の姿もなくここから釣り上がることにした。時計を見ると4時過ぎ、少し仮眠することにした。
5時30分に目を覚まし、まだ暗いが簡単に朝食を済ませウエーダーに着がえてタックルの準備をすることにした。川の規模からは少し短いが、お気に入りの4ft6inchのトラウトロッドにナイロンの4lbを巻いた2000番ハイギアのスピニングリールをセット、最初に選んだルアーはミノーの45mmで、カラーはピンクを選んだ。
渇水で心配したが深場で1匹目
久しぶりの渓流で日ごろの運動不足もあり、しっかりと準備運動して6時30分に入川。まず驚いたのが想像以上に水が少なくかなり渇水している。少し釣りになるか心配なほどだ。少しでも水深のあるポイントにキャストして釣り上がっていく。
少しすると本来なら水深のある場所で、流れ込みもあり雰囲気のいいポイントに出た。ここも浅く小さなプールになっている。ダメ元で対岸へキャストして巻いてくると、岩陰から3匹程のアマゴのチェイスがありあっさりヒット。慎重に手にしたのは15cmほどの綺麗なアマゴだ。久しぶりの綺麗なアマゴ見とれてしまうが、やり取りを楽しむだけなのでヒットしてくれたことに感謝してリリースした。
因みに十津川村では成魚の放流はしておらず、稚魚の放流をされているから、釣れるアマゴは全て綺麗だ。大量に成魚を放流される地域と比べると解禁日にお祭りのように釣ることは難しいが、綺麗なアマゴを手にしようと訪れる十津川村の渓流ファンも多い。
止水のポイントで反応
さらに同じポイントで少し立ち位置をかえてキャストをすると、嬉しい連続ヒットだ。サイズも先ほどと同サイズで全くスレていない。その後も更に狙うが、さすがに3匹目は出ない。天然のアマゴを狙うケースではなかなかこういった川底を見渡せるプール状のポイントで盛んにチェイスがあるのはレアなケースだと思う。
これらを参考に水深のあるポイントをテンポよく探ろうとさらに釣り上がるがと、やはり止水になっているポイントで反応がありヒットする。チェイスの一部始終を監察できるので見ていると、クリアウォーターの管理釣り場の放流直後を想像するように反応してくれる。渇水でどうなるか心配はしたが、そんな心配は無用で調子はいい。そこで、ゆっくりと腰をすえて休憩することにした。
霧雨も上がり、曇り空ではあるがそれほど寒くはなく、インスタントコーヒーではあるが格別の味わいだ。昨今コロナ渦の影響で釣りやアウトドアが見直されているが、私自身も渓流での時間の過ごし方を改めて大切にしたいと思える自粛期間だったと思う。