ちょっとマニアックな『ライトゲーム』の話:リグ「ロスト」原因と対策

ちょっとマニアックな『ライトゲーム』の話:リグ「ロスト」原因と対策

ライトゲームではロストはなるべく減らしたい。上手なアングラーほどロストしないものだ。今回はロストなしで上がることの重要性と、そのために意識したい点を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター 井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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目次

ロストの原因

ジグ単、プラグ、複合リグ。何でもロストは起こりえる。原因は次のようなものだ。

根がかり

これがもっとも多いだろう。根がかりは底を取る釣りではある程度避けられない。しかしライトゲームは実はほとんど底を取る必要がない。詳しいことは後述したい。

ちょっとマニアックな『ライトゲーム』の話:リグ「ロスト」原因と対策根がかったらラインテンションを緩めて煽ると抜けやすい(提供:WEBライター 井上海生)

壁がかり

キワを打つときに多いのが、岸壁にハリを引っかけてしまうこと。あるいはちょっと凸となっている場所にかけてしまってハリが外せない。これは、コースにある程度甘く打ってリーリングで寄せる、というテクニックを使えばかなり低減できる。

リーダーブレイク

リーダーを噛まれるブレイク。これは仕方ない部分もある。どんな魚が来るか読めない場合もあるからだ。デイゲームではフグ・ベラを警戒して8lb+スナップ、ナイトではチヌでも6lbを切ることはまずないので、5lb程度でいいだろう。ただ、タチウオ襲来には耐えない。

しかし、そういうゲストを抜きにしたライトゲームで、リーダーをリグに結束している部分がボロボロになっているのに気付かず、キャストやバイトでブレイクするのはよくない。要注意。

ノットブレイク

本線とリーダーのノットブレイク、ライトゲームでは根がかりして外せないときは98%ノットブレイクになる。よって根がかり壁がかりをしないことが第一だが、魚の引きでノットブレイクさせてはいけない。3.5ノットやトリプルサージェンスノットのような簡易ノットでも、ドラグを緩めに入れていれば確実にノットブレイクはしない。

甘さ&油断と考える

ライトゲームにおけるロストの原因は上の通りだが、これはほとんど釣り人の意識の持ち方で避けられる。筆者自身に戒める意味でも言うと、すべて自分の甘さと油断なのだ。

リグの単価は、ジグ単ならばジグヘッド+ワームで150円くらい、ガソリン1L程度だ。給油スタンドの1円2円の違いに血眼になるなら、ロスト低減を心がけた方がいい。プラグは最低500円程度だろう。絶対にロストできない。

ちょっとマニアックな『ライトゲーム』の話:リグ「ロスト」原因と対策リグ単価は安くないのだ(提供:WEBライター 井上海生)

ロストしないためのワンポイント

では、どのようにロストを避ければいいか、釣り物、ロスト原因別に考えてみよう。

アジング:ボトムをとらない

アジングではボトムを取る必要は全くない(ボトムステイのパターンがあるというが、筆者はまだ経験がない)。ボトムには絶対にいかないように注意する。ボトム付近は必ず起伏を考えて50cm以上は底を切るイメージで漂わせる。

メバリング:コースにやや甘く打ってリーリングで寄せる

これは上述の通りだ。壁際にピンポイントにタイトに打つのでなく、ちょっと甘く、距離を少しだけ長めに打って、リーリングで寄せて一番ホットな場所をきれいに通す。

カサゴ:ボトムふわふわ

カサゴゲームはボトム狙いとなるので、同時に根がかりとの戦いになる。しかしこれは軽量リグを使うことでかなり減らせる。水深3m程度なら、0.8g程度のヘッドでも実は底を取れる。これをボトム付近でふわふわさせていると、カサゴが飛びついてくる。

ちょっとマニアックな『ライトゲーム』の話:リグ「ロスト」原因と対策カサゴはボトムを切って釣ろう(提供:WEBライター 井上海生)

重いリグで底を取って巻きでやると、根に持っていかれる。ボトムふわふわの釣り方で対処しよう。ただ根がどうしようもなく荒い場所では根がかりロストは不可避だ。場所を変えた方がいい。

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