真冬の琵琶湖の夜遊び「ワカサギすくい」。シーズンや攻略法を、注意点も含めて解説していこう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・落合浩大)
琵琶湖北湖が「ワカサギすくい」ポイント
ワカサギすくいの場所は滋賀県に位置する琵琶湖。面積が670平方kmで、周囲は約235kmの日本最大の湖である。
その琵琶湖の北湖エリアがポイント。今回私が行ったのは北湖の西岸エリア。一帯が砂浜になっている浅瀬のポイントである。そしてある程度、水が入れかわる場所で藻が生えていなく砂地である場所が望ましい。流入河川やその付近の砂地で産卵すると言われおり、その付近は狙い目である。
そして、嬉しいことに琵琶湖のワカサギはデカい。アベレージは12cm前後で、15cmを超える個体も。現地の人曰く、「琵琶湖サイズ」と言うらしい。
冬場が好シーズン
ワカサギすくいのタイミングなのだが、いつでもいいという訳ではなく、真冬の12月中旬から2月の後半にかけてが時期となる。時間は、日没から夜中にかけてだ。暗くなると日中深場にいるワカサギが、産卵のために接岸してくる。さらには、気温がある程度冷え込まないと、浅瀬に上がってこないらしい。
あと、風がなく波がない凪の日がベスト。風があり波が立つと、ワカサギを目視で見つけにくくなってしまうからだ。さらには濁りも嫌うために、まとまった雨が降った場合、濁りが収まるのを待ってからの方が賢明だと思う。
ワカサギすくいの攻略法4選
網ですくうのだから簡単だろうと侮ってはいけない。これがなかなか難しいのだ。筆者的な攻略法を紹介しよう。
水に入らず探す
現地に着いたら、波打ち際をライトで照らしながらワカサギを探す。この時に私が感じたのは、波打ち際から少し距離をとって探し歩くこと。何故かと言うと、足首ぐらいの水深に群れがいたりするので、水に浸かりながら歩いてしまうと、音に反応して逃げてしまうからである。
明かりは最小限に
もう一つはヘッドライトの明かりを最小限にすること。明かりをずっと照らしていると、すぐに沖へ逃げてしまう。なので私は最小限の光量に調整している。
オーバーハンドですくう
そしてワカサギを見つけたら、そっと波打ち際へより、上からのオーバーハンドで素早くすくう。この時に勢いよく網を被せ、砂ごとすくって手前にたぐり寄せる。すると、ワカサギが網の中に入っている。当然、空振りもあるのだが。
目の細かい網を使う
網も目の細かい物を使用する。魚が小さいので網目が大きいと逃げてしまうからだ。網の大きさもデカければすくえる面積が広がるので、すくえる確率も高くなるのだが、私はあえて100円ショップで購入した網を使っている。
柄の部分だけ、園芸用の支柱棒で補強。意外と丈夫なので、ハードに使っても壊れない。
条件よければ3ケタ狙える
10匹近い群れを見つけた場合は、瞬時にライトを消し、だいたいの場所を把握しておく。そしてここだ!と思う場所へ網を入れる。すると、一すくいで数匹のワカサギを捕まえることができたりするのである。
ちなみに私は一月中旬に行ったのだが、2時間半で40匹ほど。当日はさざ波がたっており、目視でワカサギを見つけるのに苦労したのだ。条件がバッチリハマれば、3ケタすくうことも可能になってくるので面白い。