大阪湾に春の訪れを告げる魚・メバルのシーズンが始まった。1月中旬、シーズン序盤から好調のメバルを狙って、明石を訪れた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部)
サオを持ちかえエサで型狙い
数釣りは十分楽しんだので、今度はエサを使う3本バリ仕掛けで良型メバルを狙う。サビキと違いハリ数が少ないのは、エビエサは毎回かえるのが理想的であるためだ。
そして、仕掛け変更に合わせてサオも持ちかえる。取り出したのは海人瀬戸内メバル355。こちらのサオは扱いやすさを優先した長さで、5:5の本調子。また、穂先にイトが絡みにくいよう、スパイラルガイド仕様になっている。やはり3本バリの仕掛けのオモリがちょうど手元にくる設計で、毎回のエサ交換もストレスなく行うことができる。そして、エサで狙う場合は一発大型がヒットすることが多いため、その突っ込みをいなせる胴の軟らかいサオを選ぶ必要があるそうだ。
また、エサ釣りの場合メバルはモゾモゾッとした前アタリを出すことが多いが、そのアタリを弾かず、送り込んであげられる、メバルがエサをくわえたとき違和感を与えない穂先のサオが必要で、この海人瀬戸内メバル355はまさにそんな風に仕上がっている。
ポイント移動で25cm級
ぽつりぽつりと本命はヒットするものの、狙いの大物が姿を見せないうちにアタリも減ってきたので、ここで鹿の瀬へ大きくポイント移動。ここは水深12~13mで、やはりぽつぽつとある根に着くメバルを狙う。
が、周りのサビキには反応がいいのになぜかエサには反応がない…。狙いの大型とはかけ離れた小型のヒットに和田さんも首をかしげていたが、そんなボヤキが聞こえたのか、ここでまずまずのサイズがヒットした。モゾッとした前アタリの後、グーンとサオ先を引き込むアタリを出し、上がってきたのは25cm級。この日一番のサイズだ。
しかし、結局このポイントではそれ以上を仕留めることはできず、船は再び移動。次のポイントはカンタマ浮標の南、水深は28mほど。
ラストにビッグワン
ここでも周りのサビキに良型がヒットするなか、なぜかエサの和田さんには20cmそこそこがヒットするというもどかしい時間が続いたが、沖上がりの時間が迫ってきた最後の最後で海人瀬戸内メバル355の穂先がピクリと震え、その後一気に引き込まれた。そして一気に海底へ……。
鋭い突っ込みで根掛かり、オモリを失ったもののメバルは外れることなく付いており、この日一番のメバルを仕留めることができた。
当日の釣果と今後の展望
当日は最近ではかなりいい日に当たったようで、どのポイントでも好調にアタリがあり、個人イケスには30匹以上のメバルが入っていた。
今年のメバルは近年では珍しく出だしから調子がいい年になっており、これが続いてくれれば3月ごろまで楽しめるのではないかというのが今後の見通し。小さい体だがスリリングな引きが楽しめ、食べてもおいしいので、ぜひこのタイミングに明石のメバル釣りを体験してほしい。
当日の釣行動画
<中西/TSURINEWS編集部>