管理釣り場以外で早い時期から渓流ザオを出せるのが、滋賀県甲賀市にある土山漁協管内だ。今シーズンも昨年の12月19日に早々に田村川とうぐい川が解禁となった。今回は1月14日の成魚の追加放流の様子も合わせて紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・伊藤拓磨)
田村川の特徴
まずは田村川の特徴を紹介しよう。
ファミリーにもオススメ
田村川は鈴鹿山系が源で、毎年2月の厄除大祭が有名。「田村まつり」として親しまれている田村神社の前を流れて、野洲川に流れ込んでいる。田村川沿いの土山漁協事務所周辺には、黒滝遊漁場があり、シーズンになると釣りやつかみ取り、キャンプもできるので、ファミリーで楽しめる。
冬季は「淵」を狙う
渓流釣り場は、漁協事務所から上流へ4kmほどの区間。渓流釣りは岩や石がゴロゴロしているなかを、複雑に流れる水流を狙うイメージだが、田村川はちょっと違う。治山施設のエン堤が数多くあり、冬季は水量が少ないので狙うポイントはエン堤下の水深のある淵に限られる。本格的な渓流釣りとは、イメージが違うかもしれない。
春になって雨などで水量が増えると、瀬の中も狙えるようになって面白くなる。釣り期間は早く解禁した分、終了するのも早く7月31日まで。冬季は雪が多いので、冬用タイヤは必須だ。
1月14日に追加放流
1月14日は成魚の追加放流が行われたので、見学させてもらった。下流域から順番に、軽トラの水槽からバケツに数匹ずつ入れて、手作業でエン堤の下に放流していく。
放流されるのはイワナ、アマゴ、ニジマスの3種類だ。サイズは17cmぐらいから、35cm前後の良型までさまざま。
上流部は積雪があり寒いが、手際よく放流されて小1時間ほどで終了した。