アジングはやり込む要素が多い釣り。釣行後に釣具をメンテしながら、その日のパターンを振り返ることは、次の釣果に繋げるために大事なことだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
当日のパターンを振り返る
アジングは毎回が学習である。その日、そのときのパターンを分析して、自分の中に引き出しをいくつも作っていく。次の海で最高のパフォーマンスを出すために、頼りになるのは道具の力ではない。人間の経験と学習能力だ。
例えば私の場合、先日はいつもの常夜灯下で、初めて巻きパターンを経験した。レンジキープ「止め」の釣りでは、まったく食ってこなかった。こんなことは異例なのだが、プラグでサバも釣れた。メタルルアーにもアジが食ってきて、本当に巻き以外では触るだけだった。
それがなぜなのかは分からないところがある。冬のシャローのリバーアジングだ。単にベイトフィッシュパターンとも思えない。しかし、とにかく「巻き」というオプションを試すのが遅すぎた。自分の中でここのアジは0.4gのヘッドでレンジキープというパターンが出来上がっており、「巻き」があるなんて思っていなかったのだ。
このような発見は、確実に次に活きる。アジングビギナーは、例えば「新月大潮周りは常夜灯下がやはりカンタンだ」など、そういうところから、その都度の釣行ごとにどういう状況でどんなパターンがハマったか、自分の中に「釣れるパターン」を組み立てていこう。
次の釣行に活かす
海水温が低くなると、アジは難しくなる。15℃くらいがアジの適水温と言われていて、これを下回ると食いが悪くなるのだが、12℃くらいまでは遜色なく釣れる日もある。冬はその日の海水温とアジの動き方も、頭の中で意識して読みをつくりたい。
また秋は、イカ、タチウオの活性とアジの動きが相関する。次の潮回りは満月?それならイカとタチウオの活性が上がって、アジは渋くなる。そういう他魚種との関係も知って、次の釣行に向けて「入る場所、打つべき範囲」まで考えて、その日のアジングを振り返ってみよう。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>