12月になって寒グレシーズン突入。実は、ほぼ1年ぶりの磯釣りでボーズは避けたいと選んだ釣り場は南紀の萩尾。さあ、全集中でグレゲットなるか。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・田中耕ニ)
張りを持たせた沈め探り
尾長より口太の方が多いエリアである。しかし、必ず口太グレはいるはず。深く入れてもさしエサは残りっぱなしなので、口太グレが食うタナを通過しているのかと、ウキをXライナースリム00号に変更して、沈ませながら全層を狙っていたが、張りに重点を置くことにした。フカセ釣りはシンキングゲームだ。
サラシの強弱で、コロコロとかわるサラシと潮のヨレを狙う。ヨレに直接仕掛けを投入し、追いのまきエサを打ってなじむのを待つ。風の影響を避けて、下の潮を捉えたウキがジワジワと沈むのを待って仕掛けを張る。海中に消えそうになるウキを見つめていると、ココンと手元にきた。
納竿間際にパターン発見
コイツはグレだと確信して竿を立てる。ギューンと足元に締め込む引きをいなしてタモに受けたのは、36cmの口太グレ。体高はあるものの分厚さはまだまだない、これからを思わせる魚体だった。
コイツがパターンかと、同じ攻め方をするとグレ、イスズミ、グレと3連発の楽しい時間を過ごせた。納竿まで残り30分、粘りたい気持ちもあったが、潮が上げてきて足元を波が洗うようになったので、早めに納竿して船を待った。
ようやく分かった当日のパターン、もう30分あれば……と思わずにはいられなかったが、安全第一に楽しみたい。この後、寒波が来て水温が20度を切れば、いよいよ寒グレ本番。楽しみたい。
<田中こうじ/TSURINEWS・WEBライター>