アマダイというと船で釣るのが一般的だが、場所によっては陸っぱりからの投げ釣りでも仕留められる魚というのをご存じだろうか?今回はアマダイ攻略のあれこれを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・長谷川靖之)
タックル
アマダイの投げ釣りといっても基本的には他の大物投げ釣りとは大差のないタックルと仕掛けである。ただしポイントが岸から遠い場合が多いので、遠投を意識したタックルを組むようにしている。
私はオモリ負荷33号の投げザオに、ミチイトはPEラインの1.5号とし、チカライトもPEのテーパーラインを使用する。オモリは30号の遊動式で、その先にハリス7号を1ヒロ程度取った吹き流し仕掛けである。
ハリ
アマダイは1日で何度もアタリが得られる釣りではないので、エサを咥えた時のフッキング率を高めるために、がまかつ社製ユムシコウジ17号を使用している。このハリはハリ先が非常に鋭く、他のハリよりも刺さりのよさを実感している。
エサ
船釣りの場合、アマダイ狙いではオキアミが多用されるが、投げ釣りでは硬いサオでフルスイングするので、オキアミだとちぎれてしまう。投げ釣りの場合のエサは、ホンムシ(マムシ)や青イソメを使用する。またこの2つを両方刺して使うことで相乗効果があるように思う。
釣り方
アマダイは昼行性の魚であるが、他の魚と同様朝マヅメと夕マヅメが時合いになることが多い。よって釣り場には夜明け前に到着するようにする。
三脚2台にサオ4本が私のスタイルで、まずは遠投を中心に攻める。水深は30m以上の場所が主体なので、オモリが着水した後もリールのベールは起さずに、どんどんイトを送り込んでいく。ベールを起こしてしまうと折角遠投した仕掛けが手前に戻されてしまう。
ドラグは緩めに
オモリが着底した後ははサオを寝かせて4~5m分オモリを引きずって、エサ、ハリス、オモリ、ミチイトが一直線になるように仕掛けを馴染ませる。あとは三脚にサオを置いてアタリを待つが、リールのドラグは緩めておくこと。50cmを超えるアマダイはサオ尻を浮かせるような大きなアタリを出すが、ここで違和感を覚えるとエサを吐き出してしまうので、ドラグを緩めてミチイトを出すことでこの違和感を解消する。
アタリがない場合
アタリがなければ10分間隔くらいでオモリを動かして砂煙を立たせてやる。アマダイは好奇心が強い魚で、船釣りでもオモリで底をたたいて砂煙を立たせてアマダイにアピールするそうだが、投げ釣りでもキャストしてオモリが着底した直後や、誘いをかけた直ぐ後にアタリが出るケースが非常に多い。
慣れてくると、誘いをかけた時の重量感でハリにエサが残っているかどうかも判断できるようになるので、丁寧な誘いは有効である。