大阪周辺からもっとも近い本格的な磯釣り場といえる和歌山・大引エリア。今回は人気の大引エリアの中で、筆者オススメの磯5選を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
大引のオススメ磯
和歌山・中紀エリアの代表的な磯を有する大引の磯群。初冬期に入って、水温が20度前後で落ち着くと、どの磯に渡っても30~35cm級のグレが数釣りができるチャンスがあり、条件さえ合えば40cmオーバーのグレも高確率でアタッてくるので油断は禁物だ。
そんな大引の磯群にあって、筆者の経験から過去の実績等に基づき、特にオススメの磯を紹介したい。
1. アシカの親&子
数ある大引の磯群の中にあって、もっとも沖に位置する磯がアシカの親と子である。両磯とも、いうまでもなく潮通しが抜群で、上り・下りの両潮が狙える。
アシカの親
親のポイントはアシカの子との水道を流れる上り潮を狙うと、本流筋でグレのアタリが頻発する。または灯台下の階段付近もグレが着きそうな根が出ており、思わぬ大型がアタッてくることもあり細仕掛けは禁物だ。
アシカの子
子も同じく上り潮の時に親との水道を狙う。また、潮が引き下りの潮が流れ出すと北向きの先端に通称・水島と呼ばれるハエ根が現れる。2人までなら渡ることができる。下りの本流筋に仕掛けを流し込むと、35~45cmクラスが入れ掛かりすることがある。いずれにしても潮の流れが釣果を大きく左右するポイントである。
2. オオクラ本島
大引ではアシカと並ぶ1級磯。グレの魚影は抜群に濃く、上り・下りの両潮が狙える。オオクラ全体がグレのポイントになるが、釣り座はアシカ向き中央付近のワンド状になっている奥は、下り・上りの両潮が流れる時にチョボとの水道を潮が抜けていくとアタリが良く出る。
また、船着きから南側先端角に1人、白崎向き先端に1人が入れる釣り座がある。どちらも両潮が狙え、グレの魚影も抜群に濃いのだが、どちらかといえば、下りの潮の方が釣りやすく、グレのアタリも頻発するように思う。
3. オオクラのチョボ・ツブ
チョボはオオクラ本島の前に位置するハナレ的な磯であるが、波には滅法弱いので、渡礁には十分注意が必要だ。釣り座が狭く定員は2人がベスト。アシカ方向に流れる下り潮の時に本流筋をウキ下2ヒロで仕掛けを流すと、潮のヨレや湧き上がり付近で、30~40cm級のグレが数狙える。
ツブはチョボに比べてさらに小さく定員1~2人まで。下り潮でもグレは釣れるが、どちらかといえば上り潮の方がアタリが多い。ウキ下は2ヒロ前後。