10月1日に開幕した南房の夜クロムツ。約3時間半の釣りながら連日トップ40~50匹と絶好調をキープしている。10月31日、そんな夜クロムツ釣りに初挑戦してきました。
(アイキャッチ画像提供:尾崎大祐)
恵津丸で夜クロムツ釣り
10月31日、恵津丸から夜クロムツ釣りに初挑戦してきました。
以前は「夜キンメ釣り」と呼ばれていたこの海域の夜の船釣り。いつか行ってみようと思いつつ、なかなかタイミングが合わずにいると、いつしかキンメは釣れなくなり、かわってクロムツ釣りが主体となっていきました。
ある船長さんの話によると、案の定「ポイントにキンメがいなくなってしまった」とのこと。今でも全くいない訳ではないらしいのですが、安定して釣らせるならクロムツなのだそうです。
実際、クロムツはキンメに負けないくらいおいしい、いわゆる「高級魚」ですし、サオ先をガクガクと叩く分かりやすい引きは釣り人を魅了。何よりこの時期の週末は、千葉県最果ての港が釣り人で賑わうことがこの釣りの人気を物語っています。
ポイントは港から30分程度と近く、水深も100m前後。日中は水深200mより深い所にいるも、夜にエサを求めて浅場に上がってくる習性を利用した釣りです。釣りの時間が3時間半から4時間と短いことも特徴。サクッと釣ってササッと帰りましょう。
タックル&仕掛け
次に、クロムツ釣りのタックルと仕掛けを紹介します。
サオ
サオはオモリ150~200号が背負えるもの。オニカサゴ用などの中深場用はもちろん、ビシアジ用やイカ用でもOK。硬すぎるよりも、ややオモリ負けするくらいの方がバラしにくいです。
リール
リールはダイワであれば500番クラス。それにPE4~5号300m。水深は100m前後ですが、高切れ対策で長めに巻いておきましょう。
仕掛け
仕掛けは胴つき5~8本バリ(ハリがムツ17号、ハリス8号、ミキ10号前後)が基本ですが、長い胴つき仕掛けに慣れていなければ3本バリ程度でもいいと思います。
また、船(恵津丸)で売っている仕掛けはフラッシャー8本バリ仕様となっていて、これならエサなしでOK。手返しは抜群にいいです。
ただし、大物狙いであれば、カラバリにエサを付けた仕様の方が有利とか。状況を見て使い分けてみるといいでしょう。因みにオモリは150号が基本ですが、潮が速い時は200号を使うそうです。
その他アイテム
長い胴つき仕掛けを使うので磁石板も必要となります。購入すると意外と高価なので、時間に余裕があれば自作するのもアリ。もちろんなくてもかまわないのですが、その場合はハリ数を抑えた方が無難です。
写真は以前ネオジウム磁石で作った自作の磁石板。ペンキ塗ったため製作に2日要しましたが、費用は2000円以下だったと思います。
その他、クロムツは歯が鋭いので、軍手やプライヤー、トングなどもあった方がいいでしょう。
釣り方
私はこの釣り、今回が初体験であったため、10回以上の経験を誇るベテランの同行者に行きの車中で聞いた話を中心に紹介します。
・投入はアコウなどの深場船とは違い「1流し1投入」ではなく「自由投入」。磁石板にハリを並べてオモリをポイ、といった投入方式。
・アカムツ釣りのような1匹を大事に釣るのではなく、多点掛けを意識しつつ、かつ手返し重視で。アタッたら3分程度待ち、ドラグガチガチで巻き上げる。
・タナは基本底付近だけど、オモリは必ず1m程度底を切ること。そうしないとオマツリが多発してしまう。
・時間とともに群れは浮いてくる傾向が多く、そうなれば当然多点掛けしやすくなってくる。
・どんなに気を付けてもマツる時は祭るので、仕掛けの予備は多めに(3~4個)。短期決戦の釣りなので、マツったらあきらめてすぐ交換したほうがいい(船でも1つ500円で売っていました)。
・仕掛けだけではなく、エダスやPEラインの高切れ対策でミチイトの予備もあった方がいい。
大体こんな感じです。