釣り人的簡単『ハゼ焼き干し』レシピ お雑煮&甘露煮など用途いろいろ

釣り人的簡単『ハゼ焼き干し』レシピ お雑煮&甘露煮など用途いろいろ

気づけば2020年も残りわずか。今年の竿納めを何にするかで悩んでいる今日この頃。少し気が早いですが、今回は釣り人ならではの「お正月の準備」を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)

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尾崎大祐

埼玉県在住。二児のパパで趣味はサラリーマン。釣りをはじめとした食材採取に全精力を注いでいます。

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焼きハゼを作ってみよう!

「焼きハゼ」とはその名の通り、食用のためにハゼを焼き、天日干し等で干したもの。保存食として重宝する他、宮城県ではこれで出汁を取って作ったお雑煮が有名です。

数年前、この「焼きハゼ」で取った出汁でつくるお雑煮を作ってみたのですが、これが実に美味しい一品!しかしながら、作るには手間がかかってしまいました。

今回、この手間を「お手軽バージョン」に置き換えたレシピを紹介したいと思います。

ハゼを釣りに行こう

「スーパーの鮮魚コーナー等でハゼを見た事がありますか?」と問われて「ある」と答える人はまずいないでしょう。そう、ハゼを手に入れるには釣ってくるしかほぼ手段はないのです。

しかし、経験問わず「釣り人」と名乗れるのであるならば、「ハゼ釣り」は朝飯前だと思います。

まずは素材確保に出かけましょう!今回調理するハゼは、上総湊で調達してきました。

秋の良型『落ちハゼ』釣りで20cmの特大サイズ手中【上総湊・湊川】を読む。

釣り人的簡単『ハゼ焼き干し』レシピ お雑煮&甘露煮など用途いろいろ釣ってきたハゼ(提供:WEBライター・尾崎大祐)

『焼きハゼ』作り

次に焼きハゼの作り方についてです。

かなり手間がかかる

本来の方法を再現するとなると、ハゼを下処理(鱗と内臓処理)した後、燻すイメージで半日程度、超低温(80~90℃)で火にかけるのですが、これが予想外に大変。

私はカセットコンロと段ボールを使用したのですが、家の中でこれを実行する勇気はありませんでした。結果、庭でやってみたのですが、セッティングに意外と時間を費やし、更に「風が吹いて倒れてしまったらどうしよう」とか「段ボールに燃え移って火の粉がどこかに飛んで行ってしまったらどうしよう」とかのネガティブな心配が脳裏を支配してしまい、半日目を離すことができず、そこそこ疲れた記憶があります。

4年前、カセットコンロと段ボールにて5時間かけて燻して作った焼きハゼ。尾ビレがほぼキレイな形で残っています。

釣り人的簡単『ハゼ焼き干し』レシピ お雑煮&甘露煮など用途いろいろ以前に作った焼きハゼ(提供:WEBライター・尾崎大祐)

お手軽な作り方

考えた末、下処理(鱗と内臓処理)~冷蔵庫で24時間乾燥~家庭用ガスコンロにて弱火で10分程度炙る(ヒレなどの焦げに注意)~更に冷蔵庫で24時間乾燥~ 冷凍庫でお正月まで保存、という「お手軽工程」で焼きハゼを作ることにしました。

かかる時間は本来のやり方よりも約10倍かかってしまいましたが、「ほったらかし」の心配度合いは雲泥の差。この「お手軽工程」だとハゼと向き合う時間は実質「下処理」と「弱火で炙る工程」のみ。15cmクラス10匹程度なら、30分もかからないと思います。

そしてこの方法でできた焼きハゼから出る出汁は「本来の方法(の再現)」と大きな違いはないように感じました。しっかり火を通してあるので、多めに作ってお雑煮の材料分差し引き、残りをそのまま酒の肴や甘露煮にするのもアリです。

ここまで丸々2日以上かかりましたが、安全な「ほったらかし」であったため手間はほぼ感じませんでした。冷蔵庫に感謝!

釣り人的簡単『ハゼ焼き干し』レシピ お雑煮&甘露煮など用途いろいろほったらかしで楽チン(提供:WEBライター・尾崎大祐)

焼きハゼで甘露煮を作る

甘露煮を作る際、まず初めにやる工程は「素焼き」なので、焼きハゼを使うレシピとしてはものすごく理にかなっています。早速作ってみると、とても美味しい一品に。

釣り人的簡単『ハゼ焼き干し』レシピ お雑煮&甘露煮など用途いろいろ焼きハゼの甘露煮(提供:WEBライター・尾崎大祐)

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